耳付

2014-4-11 UP

遠州公のお好みになられた形の一つ「耳付」をご紹介します。遠州公以前にも見られた意匠ですが、遠州公は上の方に小さなアクセントのように耳をつけた瀟洒な形を好みました。

茶入の小さな耳、笹葉をした耳、遠州茶道宗家の紋である七宝形、弦(つる)耳、
花入や水指の管耳、福耳、釜の笛耳など、いずれも優雅な意匠をたたえています。

耳付きの茶入には丹波「生埜(いくの)」「立花」膳所の「大江」、薩摩の「甫十」「甫五」
など優れた作品が多く残ります。