温茶会のお知らせ

2021-4-29 UP

ご機嫌よろしゅうございます。
「遠州茶道宗家13世 不傳庵 小堀宗実家元によるオンライン茶会」
の最新映像が5月1日に配信されます。
新緑が輝き、露地の苔も青々と美しさを際立たせる皐月。
茶道では炉を閉じ、風炉の時季となります。
今回は「初風炉の薄茶」 をテーマに、
清々しい道具組でもてなしをいたします。
詳細はこちらから
www.enshuryu.com/online/onchakai004/

東海道旅日記 下りの記 十月九日訳文 

2021-4-24 UP

九日 鶏の鳴くより前に出発をし、
午前八時頃に、伊勢の国鈴鹿山の麓に到着。
しばらく休憩をとることにして、
都を発つときに洛北大徳寺の江月和尚から
いただいた餞別の一偈を開くと、
別れの情が改めて思い出される。
 
相坂の 関の名を鈴鹿山 
 けふふりはへて そでぞ時雨るる

と口すさびつつ手紙に目をやると
ご自身もお身体の調子が悪くていらっしゃるのに、
細やかに私の体調を気遣って、
この旅路を案じて記してくださっていた。
返歌ではないが一首歌を詠んだ。

例ならぬ 身さへ老さへ 別さへ 
 君と我とのものぞかなしき
 
流れる涙をおさえつつ、一偈をひらく。
その三、四句目に
莫忘風流旧同友 花時洛下約遭逢
(わするなかれふうりゅうきゅうどうゆう
 はなのときらっかにそうほうをやくす)
と、互いの長寿を祝してくださっている。
ちょうどありがたくも鈴鹿神社の御神前であったので

花の時 あはむとならば 鈴鹿山
 神にぞいのる ながき玉の緒

と返歌を詠んだ。このような戯れ言も、
思えば本当の祈りになるであろうよ。
この里を出て

八十瀬立 浪かけ衣 ほさじただ 
 君がわかれの わすれがたみに

と詠む。江月和尚にこれまでの事を早速文に
したためて送った。
次第に進んでいくと関の里に着いた。
ここを出るといって供のものが歌を詠んだ。

風ふけば みなかち人は せきいでて 
 ゆくゆくはなを かめ山のさと

笑いにて興じて、先を進み、庄野の里に到着。
一泊した。

学習院さくらアカデミー定期講座のお知らせ

2021-4-16 UP

ご機嫌よろしゅうございます。
東京・目白にあります学習院のさくらアカデミーでは、
オンラインで各種講座開講中です。
遠州流でも定期的講座が組まれています。
今回は「和歌、歌銘」についてです。
小堀遠州が茶の湯に取り込んだ和歌の世界についてお話しします。

詳細・お申し込みはこちらから。
g-sakura-academy.jp/course/detail/2021/A/051/

宗翔さん、zoom対談会のお知らせ

2021-4-10 UP

ご機嫌よろしゅうございます。
5月26日(水)19時より
京都妙心寺塔頭 退蔵院副住職
松山大耕師がインタビュアーを務めるZoom対談会に
宗翔さんが登壇します。
対談では予約の際に募集した質問の中から、
松山師が選びとってお話を進めていきます。
禅について、茶の湯について、日頃聞いてみたいことを
この機会に是非質問してみてください。

詳細・御予約はこちら
www.myoshinji.or.jp/tokyo-zen-center/10

小田原「鈴廣」

2021-3-30 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

関東では満開の桜

小田原の蒲鉾の老舗「鈴廣」では、

桜にちなんだ特別コーナーが設けられ、

宗翔さん監修の野点セットも

春の取り合わせで販売されています。

大勢で楽しむ花見はまたいずれ。

今は、お茶を一服いただきながら、

静かな花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

お近くの方、どうぞお立ち寄りください。

www.kamaboko.com/mail_magazine/19/1904.html

kamaboko.com/events/obentou/

★3/28 第34回公開討論会ライブ配信のお知らせ★ \受付終了まで、あと9日/

2021-3-19 UP

ご機嫌よろしゅうございます。
3月28日に行われる公開討論会ライブ配信について再度ご紹介致します。

小堀遠州は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての大名。今日では「遠州流茶道の祖」として名を知られており、王朝文化の美意識を茶の湯に取り入れました。今回以降は「小堀遠州の美意識」について、数回にわたって各界の第一人者の講師をお招きして討論をして頂くこととし、今回はその第一回目として、遠州公が見出された茶道具の「中興名物」について討論して頂きます。

▼【予告】第34回公開討論会 予告映像 ★YOUTUBEにてご覧ください★

https://youtu.be/dlo5UZP1WYg

◎日時:令和3年3月28日(日)13:00より ライブ配信
◎会費:顕彰会会員:無料 / 一般:3,000円

講師:竹内順一氏(東京藝術大学名誉教授)・熊倉功夫(MIHOMUSEUM館長)・小堀宗実(遠州茶道宗家十三世家元)

▼詳細・お申込みはコチラから

www.koborienshu.org/business/debate/

第34回公開討論会 ライブ配信のお知らせ

2021-3-8 UP

ご機嫌よろしゅうございます。
例年春に開催しております公益財団法人小堀遠州顕彰会主催の公開討論会は、今年は新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、講師による討論の内容をライブ配信でご覧いただく形式での開催となりました。

今回は小堀遠州が見出した茶道具の「中興名物」について、東京藝術大学名誉教授の竹内順一氏、MIHO
MUSEUM館長の熊倉功夫氏、遠州茶道宗家十三世家元小堀宗実氏の三人の講師による討論となります。
詳細は以下をご参照ください。
www.koborienshu.org/business/debate/

東海道旅日記「下りの記」

2021-3-5 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

日記に出てくる瀬田大橋の擬宝珠にはこんな逸話があります。

千利休が昼の茶会の席で、
「瀬田の唐橋に付いている擬宝珠のなかに、
形の見事なものが2つあるのですが、
それを見分けた方はおられますか」
と皆に尋ねました。
その場にいた織部が、にわかに席を離れるや
その後姿がみえなくなったので、皆どうしたのだろう
と思っていると、晩になってお戻りになりました。
利休が何か御用事あったかと聞くと、
「さきほどご指摘の擬宝珠を見分けてみようと
瀬田まで行ってまいりました。二つの擬宝珠とは、
橋の両端のものではありませんか。」
と織部。それを聞いた利休は
「いかにも」と答えます。
一座にいた人々は、織部の執心の深さに感嘆したそうです。

東海道旅日記「下りの記」

2021-2-26 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

忙しいとき、つい近道と思って行った道や片手間にやってしまったことが、
かえって時間を食う結果となることがあります。
そんなときのいましめに「急がばまわれ」という言葉が浮かぶでしょう。

室町時代の連歌師、宗長が詠んだ

武士(もののふ)のやばせの渡り近くとも
 急がばまわれ 勢多の長橋

という歌が、「急がばまわれ」のことわざの発祥であると
江戸初期の僧、安楽庵策の記した『醒睡笑』に紹介されています。
東海道を進むには、矢橋のから船で向かう方が早いけれども、
天候によっては危険をともないます。
少々遠回りではあっても勢多の長橋から行った方が安全だということで使われたようです。

近江八景

2021-2-12 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

湖を船ですすむ遠州一行。
湖上からふと目をやれば、趣深い風景が広がっています。
情趣を解さない、歌を詠まない供の者に、残念そうな遠州公でした。

この近江湖東から八カ所の名所を、中国の「瀟湘八景」に
なぞらえて選んだものが近江八景です。
これまで、戦国時代から江戸時代にかけて選定されたといわれていましたが、
近年では、「寛永の三筆」の一人近衛信尹が、琵琶湖湖畔の膳所城から
その眺めを詠み選んだ歌が残されている資料が発見されました。
近江の数ある名勝のなかから、瀟湘八景の情景を取り合わせて、
膳所城からの眺望を和歌にして詠み、膳所城主に差し上げたという説が有力です。
江戸時代には日本の代表的な名所として多くの人に親しまれ、
江戸後期浮世絵師の安藤広重の風景画により広く知られるようになりました。
近衛信尹は公家の中でも最高位にある近衛家の中でも偉才人物で
「寛永の三筆」数えられる能筆でありました。その養子にあたる信尋は、
やはり能書家で知られ、実は後水尾天皇の弟にあたる人物ですが、
遠州公との手紙のやりとりが残っており、
当代きっての文化人同士の交流が伺えます。