東海道旅日記 下りの記【11】 10月09日『関宿』
2021-5-28 UP
関の里に到着した際には、供の者の歌として風邪の咳と関の里のせき、亀山の里と鼻をかめとをかけて、
風ふけば みなかち人はせきいでて
ゆくゆく鼻を 亀山のさと
と狂歌を詠んで笑い興じたとあり、旅情をなぐさめています。早朝に水口の宿から出発し、約41キロ弱の道のりを進み、庄野の里に到着。日の短い頃ですから、なるべく先を急ぐために足早に進んでいます。関宿には、参勤交代や伊勢参りの人々でにぎわった町並みが残されていて、当時の人々の暮らしが伺えます。
