石臼

2016-11-14 UP

茶の湯の世界では、11月は炉開きに口切と続きお正月にあたるおめでたい月にあたります。口切で取り出した新しい茶葉は石臼で挽いていきます。彦根藩主であった井伊直弼が
「茶湯一会集(ちゃのゆいちえしゅう)」において、「茶を挽くは大事也挽きもあらくては如何ほどの名器を出し飾りても、実意あらず」と書いているように、石臼は茶の味を左右する
大変重要な道具です。にもかかわらず、石臼についての形や機能などの資料はあまり残っていないそうで、なぜ左回しなのか、それ自体についても研究はあまりなされていないそうです。