八窓庵
2025-11-14 UP
札幌・中島公園に佇むこの二畳台目の茶室は、連子窓が2つ、下地窓が4つ、衝上窓(天窓)が1つ、合わせて8つの窓を持つことから、この名で呼ばれています。先に紹介した孤篷庵忘筌とは異なり、窓の配置や内部の意匠、用いられた材料などに、わびの風情が豊かに感じられます。
この茶室は、もとは遠州の居城である近江・小室城内に建てられたとされています。その後、滋賀県長浜市に所在していたものを札幌の実業家が購入し、大正時代に札幌へ移築しました。昭和11年(1936)には旧国宝に指定され、昭和25年(1950)の法改正により重要文化財となりました。さらに昭和46年(1971)には、当時の所有者から札幌市へ寄付され、現在の場所へ曳屋によって移築されています。
昭和61年(1986)には、庭(露地)を宗家が作庭し、札幌市へ寄贈しました。平成17年(2005)の大雪では大きな被害を受けましたが、3年がかりで修復され、平成20年(2008)には宗実家元が復旧を記念する茶会で釜を掛けられました。
所在地 札幌市中央区中島公園日本庭園内

