土用

2013-10-22 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

一昨日の20日に秋の土用に入りました。

 

≪暦1:秋の土用≫

土用とは、暦の雑節で立冬の直前18日が「秋の土用」となりました。

期間は立冬の前日まで。

土用は、特にその18日間が、農業などにおいて、季節の変わり目で土の気が盛んになるとされ、土をいじる作業を避けていました。

ただ実際的なことをいえば、寒暖の差が激しくなる時期にあまり身体を動かさず、体調に気を付けることを戒めた先人たちの知恵でありました。

台風が通過するとともに、がらりと様子変えた気候に、どうぞ十分にお気を付け下さい。

鴻雁来

2013-10-8 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます
昨日は全国各地で最高気温を記録するほどの暑さとなりました。
本日も東京は28度まで上がる予報ですので、体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

そんな気温の中、24節季では、本日より「晩秋」「寒露」となります。
本来であれば露が凍るほどの寒さとなったことを指しますが、しばらくはまだまだ暑さが続きそうです。

72侯では「鴻雁来(こうがんきたる)」。
日本人は雁が飛来してくる光景を「初雁」と呼んで、色々な詩歌に詠み込んできました。
どこからやってくるのかと言うと、シベリアからやってきます。
生まれてから2か月ほどのヒナも、4000キロを飛び続けるのです。
過酷な旅を続けた雁たちは、北海道の宮島沼で休憩し、宮城県あたりで越冬します。
そして春になると、成長した子供たちを連れて、再びシベリアへと帰っていくのです。

水始涸(みずはじめてかる)

2013-10-3 UP

皆様ご機嫌よろしゅうございます。

本日から72侯が「水始涸(みずはじめてかる)」となります。
この言葉は、文字通り水が干上がってしまうことを指しているわけではありません。
稲穂根づく田から水が減り、収穫の時期になった、ということを意味しています。

実った稲が垂れ下がると、だんだんと黄色く色づきはじめます。
8割ほど色が変化したところで水を土が湿らす程度まで減らし、稲を刈り取るのです。
刈り取った稲は、茎の部分で結束し、逆さまにして乾燥させます。
そして脱穀し、皆様の食卓へ運ばれるのです。

オレンジ色の夕陽をたっぷりとその身に受けた稲穂は黄金色に輝きます。
走り去る風によって、波打つその姿はとても美しいものです。

蟄虫培戸

2013-9-28 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

本日から72侯が「蟄虫培戸(むしかくれて戸を塞ぐ)」となります。
いよいよ、虫たちが冬支度を始める季節となりました。
土の中に籠ったり、蛹になったりと、それぞれの越冬準備が景色の中に溶け込んでいくでしょう。
姿を消した虫たちは春の「蟄虫啓戸(けいちゅうとをひらく)」まで眠ることになります。

ちなみに、そんな虫たちは葉の裏に繭や卵を作ったり、樹の幹に潜りこんだりと、人間にとっては害虫としてとらえられており、その対策として、「松の菰(こも)巻き」があります。
菰とは、松に巻いてある藁で編んだむしろのことです。
秋の雰囲気が増し、寒くなった虫たちは暖を取ろうと、枝から降りてきて菰に入ります。
そして、春の啓蟄の前に、外された菰ごと、焼かれてしまうのです。
今でも春の風物詩として、「松の菰焼」は残っています。

都会でも、公園などで松の冬の衣装を見ることができるでしょう。

彼岸明け

2013-9-27 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。
昨日でお彼岸が明けました。
遠州流の点法では、秋のお彼岸を過ぎると、ささやかな変化をする箇所があります。
薄茶点法の、茶器の中の茶を汲む位置が変わるのです。
今までは山の向こう側を汲んでいたかと思いますが、これからは山の手前側を汲むことになります。
流派によっては年間を通して同じ位置で茶を汲むこともありますが、遠州流では季節の移り変わりを大切にし、点法も同じく変化をします。
春のお彼岸が過ぎると、今度は山の向こう側を汲むようになります。

来週から10月のお稽古が始まります。
冷たい秋風が吹く季節となってきましたので、ご自愛下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

お彼岸

2013-9-25 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

明日の26日でお彼岸が明けます。
昼夜の時間が同じになるこの時期は、この世とあの世が繋がりやすいとされ、ご先祖様にお供えしたり、お墓掃除をしたりする期間として、又は季節の変わり目として、古来から重要視されてきました。
ちょうどこの時期に彼岸花が咲きはじめます。
道端にも突然生えていることも多く、目にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

彼岸花はとても変わった成長をします。
まず一夜にして地上へ茎が突出、すぐさま花が咲き、終わる頃に、やっと葉が出てきます。
普通の草花とは逆の順序をもって、成長するのです。
そのため、「イチヤニョロリ」、「ハヌケグサ」、「ハミズハナミズ(葉見ズ花見ズ)」、「ステゴバナ」といった別名が無数にあります。
また、この花は有毒成分も持っており、昔の人が口にしてしまった体験から「シタコヂケ」、「シタマガリ」、「シビレバナ」など、摘んではいけない、という注意を喚起する名も多く付けられています。

しかし、毒を持ってはいますが、田畑や畦道には多く植えられ、飢饉の際の救荒植物として大切に育てられていました。
水に晒し、毒を消した後に食していたようで、そのためにみだりに子供たちに荒らされないように、上記の危険な名を付けたとも考えられます。

宗家道場の近くにある若宮神社の辺りにも、今月の初めに一夜にしてニョロリとその身を現し、深紅の六辺の花弁を美しく咲かせていました。