水始涸(みずはじめてかる)

2013-10-3 UP

皆様ご機嫌よろしゅうございます。

本日から72侯が「水始涸(みずはじめてかる)」となります。
この言葉は、文字通り水が干上がってしまうことを指しているわけではありません。
稲穂根づく田から水が減り、収穫の時期になった、ということを意味しています。

実った稲が垂れ下がると、だんだんと黄色く色づきはじめます。
8割ほど色が変化したところで水を土が湿らす程度まで減らし、稲を刈り取るのです。
刈り取った稲は、茎の部分で結束し、逆さまにして乾燥させます。
そして脱穀し、皆様の食卓へ運ばれるのです。

オレンジ色の夕陽をたっぷりとその身に受けた稲穂は黄金色に輝きます。
走り去る風によって、波打つその姿はとても美しいものです。