8月 31日 (月)撫子(なでしこ)

2015-8-31

8月 31日 (月)撫子(なでしこ)

ご機嫌よろしゅうございます。

二十四節気の処暑を過ぎ、暦の上では
夏の暑さも収まり秋への準備が始まる頃です。

秋の七草にも数えられる「撫子」は、
茶花として風炉の時期に活躍する可憐な花です。

「撫でし子」の名の通り、愛らしく、撫でるように
してかわいがる子(女性)というところから
ついたとされています。

うるはしみ 我が思ふ君は なでしこが
花になそへて 見れど飽かぬかも

なでしこが 花見るごとに 娘子らが
笑まひのにほひ 思ほゆるかも

など万葉集には愛しい女性にその面影を重ねる歌が
多く詠まれています。
この撫子は、現在で言う河原撫子を指していました。
中国から渡来した唐撫子(石竹)に対して、
在来種を大和撫子と呼ぶのだそうです。

茶花でも、撫子だと思っていると
実は石竹だったということが時々あります。

しかしどちらも可憐で、夏の暑さを和らげ
秋の気配をさせてくれる可愛い花です。

8月 28日(金)遠州公所縁の地を巡って

2015-8-28

8月 28日(金)遠州公所縁の地を巡って
「江戸城の庭」

ご機嫌よろしゅうございます。

寛永六年(1629)五十一歳
二条城の作事の途中、
江戸から急なお召しがあり、参府します。

大御所秀忠の命により、西の丸新山里
の露地・池を含む築庭の指揮を
とることになりました。
西の丸は大御所隠棲の館。
遠州公の作事奉行としての実績に加え、茶人と
しての評価の高さ故の命でした。

その後も寛永七年、十三年と二の丸庭園の
作事の指揮もとります。
その後家光の代での改修、
現在皇居東御苑に残る二の丸庭園は、
後の火災により焼失し、復元されないままに
なっていたものを
昭和三十六年から六年かけて整備、
九代将軍徳川家重の時代に作成された
庭園の絵図面を参考に造られたものです。

現在の庭園は遠州公当時のものではありませんが、
「白鳥濠」には「野面積み」という手法
で積み上げられた自然石の美しい濠の一部が残って
います。
遠州公はこの石垣を生かし、桟敷席と能舞台を
設置した斬新な設計で、招待されたお客様
を大変驚かせたようです。

8月 26日(水)遠州流茶道の点法

2015-8-26

8月 26日(水)遠州流茶道の点法
「拝見について」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は茶入・仕覆の拝見について
お話したいと思います。

通常拝見の声をかける際には、まずお茶入の拝見を
所望し、その後別に仕覆・茶杓拝見と
一つ間を置いて所望します。
同時に拝見を所望しないのは、
袋は茶入の付属品であるからという考えからで
本来拝見を所望するのは茶入のみでした。

松屋会記には、若き日の片桐石州が遠州公に
拝見を所望し、無言でポンっと袋をほおられた
という話が残っていますが、茶入のみならず
袋の所望をした石州に野暮なことを言うと
遠州公が思われたのでしょう。

名物裂ということで珍重された袋を見たい場合、
遠州流茶道では
「とてもの儀にお仕覆、お茶杓拝見」
と所望していました。

8月24日(月)地蔵盆

2015-8-24

8月24日(月)地蔵盆

ご機嫌よろしゅうございます。

8月24日は地蔵盆の日です。
関東ではあまり馴染みのない行事ですが、
関西ではお盆と同様広く親しまれています。

これは地蔵信仰の歴史の違いによるもので
京都では室町時代に地蔵盆が大流行した一方
東京では江戸時代になって、ようやくお地蔵さんが作られた
のだとか。

子供の守り神である地蔵菩薩。
そのお地蔵様の祭りを地蔵盆といい
地域によって日にちは異なりますが、
縁日のある二十三、二十四日に行われることが
多いようです。
子供たちがお地蔵様をおまつりし、
お菓子をもらったり、盆踊りが行われたり
楽しい一日を過ごします。

また道に立つお地蔵様を綺麗に洗い、
新しい前垂れをつけ、お飾りを添えます。

地蔵盆が終わると、夏休みも残りわずか
楽しい日々はあっという間に過ぎて行き、
どこかもの寂しい気持ちになります。
静かに季節は変わっていき、
もうすぐ秋の訪れです。

8月 21日(金)遠州公所縁の地を巡って

2015-8-21

8月 21日(金)遠州公所縁の地を巡って
「仙洞御所」

ご機嫌よろしゅうございます。

寛永四年(1627)遠州公は後水尾天皇の
御所造営を拝命します。
しかし、御所が完成する前に天皇が突然退位され
七歳の皇女(明正天皇)に皇位を譲ります。
退位された後水尾天皇と東福門院お二人のために
仙洞御所、女院御所を作ります。
仙洞とは退位した天皇のお住まいを指す言葉です。

また寛永十一年(1634)遠州公は
仙洞御所の御庭泉石構造の奉行を拝命し
力を注ぎます。

これまでに例のない直線的な護岸をつくり
すっきりとした斬新な美しさを作り出しましたが、
現在の庭は度重なる改修で大きく姿を変えています。

静岡県・金谷のお茶の郷博物館では
仙洞御所の東庭を、造園当時のまま
再現しています。
現在は出島となっている部分も
当時のままの中島で作られており、
遠州公の作庭の特徴がよくわかります。

8月19日(水)遠州流茶道の点法

2015-8-19

8月19日(水)遠州流茶道の点法
「長板(ながいた)」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は長板をご紹介します。

長板は台子の天板を略して皆具
(風炉釜・水指・杓立・建水・蓋置)
などをのせる長方形の板のことを指します。

遠州流茶道では主に真塗の長板を
広間において使用します。
但し、天板が省略されているため、
名物扱い(棚に飾り付けをする等)
の点法は致しません。

正式には四ツ組(水指・杓立・建水・蓋置が
同種、主に唐銅)のもので行いますが、
大寄せの茶会などでは簡略し、風炉・蓋置
のみを飾り付けして、さらに水指・蓋置・建水
を、唐銅ではなく様々な陶器を用いることが
あります。

8月17日(月)阿波踊り(あわおどり)

2015-8-17

8月17日(月)阿波踊り(あわおどり)

踊る阿呆にみる阿呆
同じ阿呆なら踊らなそんそん

の囃子で有名な阿波踊り
今年は8月12日から15日にかけて開催されました。

阿波おどり(あわおどり)は
徳島県を発祥とする盆踊りで、日本三大盆踊りの一つに
数えられます。
約400年の歴史をもつこの徳島阿波踊り
天正14年(1586年)蜂須賀至鎮(はちすかよししげ)が
徳島城を築いたとき、祝杯を重ねた職人や町の人々が
「めでたや・めでたや」と踊り狂ったのが始まりとする
「蜂須賀入城起源説」などありますが
起源は諸説あり、いまだはっきりしていません。

江戸から明治時代の頃にかけて、
莫大な資産を築いた阿波の藍商人が
徳島の花柳界で型破りの豪遊をし、
全国から集まる商人の接待などにも阿波踊りを用いて
阿波踊りをより洗練されたものに育て上げたといいます。

江戸後期には厳しく取り締まれれ、
踊っていた武士が咎めを受け
幽閉されたこともあったそうです。

8月 14日(金) 遠州公所縁の地を巡って

2015-8-14

8月 14日(金) 遠州公所縁の地を巡って
「御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は「御香宮神社」について
ご紹介します。

御香宮神社は、遠州公の居宅であった
伏見奉行所の北側にありました。
境内から「香」の良い水が涌き出たことから
清和天皇より『』の名を賜った神社です。

遠州公が例祭に、参拝した時
「おそらくこれほど見事な椿は他にない」
とつぶやいたことで名付けられた
「おそらく椿」と呼ばれる
樹齢約400年の五色八重散椿があります。

伏見奉行所は幕末の戦火により被害を受け、
庭園も手水鉢は変色、石も表面が焼けるなどしました。
市営団地建設の際に、この遠州公が手がけた
奉行所の庭園の一部が見つかり、御香宮神社に
庭園の石を移して庭園が再現されました。
現在「遠州ゆかりの石庭」として親しまれています。

鶴亀式の枯山水で枯滝の三尊を連続させた石組、
書院手前には大きな手水鉢が配置されています。

8月 12日(水)遠州流茶道の点法

2015-8-12

8月 12日(水)遠州流茶道の点法
「台子について」

ご機嫌よろしゅうございます。

先週は台子の歴史についてご紹介しました。

現在通常のお稽古で行う点法はこの台子点法
を草体化したものといえます。

貴人へのお点法として行われ、
現在では神仏などへ献茶を行う際などに
この台子を用いて点法をします。
お家元は息がお茶にかからないよう
「へだて」をし、最も式正な形で献茶を行っています。
神社仏閣での献茶式や、遠州忌、許状式で
その点法を拝見したことがある方も多いでしょう。

遠州流茶道でも通常のお点法とは別に
台子特別稽古で、通常のお稽古で習った
薄茶から唐物の盆点までを台子で稽古します。
何年もお稽古をしていく中で、身についてしまった
くせや忘れてしまっていたことなどを
この台子の稽古を行うことで、改めて見直し
点法の乱れを直すことができます。

8月10日(月) 山の日

2015-8-10

8月10日(月) 山の日

ご機嫌よろしゅうございます。

明日は8月11日。

今年は平日ですが、2016年からは
「山の日」として祝日となることが
決まりました。

「山の日」は「山に親しむ機会を得て、
山の恩恵に感謝する」
ために制定された祝日なのだそうです。

この法案の施行によって、国民の祝日は年間15日から
16日に増えることになり、8月に初めて祝日ができます。
これによって祝日がないのは6月だけとなります。

確かに海の日があるので、山の日があっても
不思議ではありません。

茶箱を携えて緑の美しい山を訪れ、一服。
大自然の空気を吸い、エネルギーを吸収する
機会となるとよいですね。