11月 2日(月)口切の文

2015-11-2

11月 2日(月)口切の文

ご機嫌よろしゅうございます。

11月に入り、炉を開く季節になりました。
また茶壺の封を切る口切の季節でもあります。

古くは霜が降りてから、落葉樹の葉の色づき加減を
みるなどして炉を開くなど、その時々の四季の
変化に応じて茶の湯も行われていました。

古田織部も自邸の柏の木の葉が色づくころ
炉を開いたと言われています。
遠州公もまた同じく、自然の変化に応じて
いたようで、こんな文が残っています。

壺の口切めでたく存候
茶すぐれ申候  竹の花入出来候而
気相もよく候之由様可為本望
委曲久左衛門可申候                        恐惶

九月二十五日              遠州花押

くれ竹のま垣の秋の色に香に
はやここちよしちよの白菊

9月25日付の文には、既に口切を済ませ、
お茶の具合もよく、また自作の花入も満足な
ものができたと喜んでいます。
9月には既に寒さが早くやってきたのでしょう。
先人の茶の湯は現在のそれとは異なり、
自然とともに流れ、変化に応じていく
ゆるやかで豊かな心が感じられます。