小満(しょうまん)

2014-5-21 UP

5月21日 小満(しょうまん)

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は24節気の小満にあたります。

立夏ら数えて15日目頃をさし、
この時期を麦秋ともいうように
秋に蒔いた麦の穂がつく頃です。

農耕を生業とした時代には、作物の収穫は生命線です。
今年も順調でよかった。
と満足したことから小満と言う名前が付いたとか
万物が次第に長じて天地に満ち始めることから
小満と言われる
など諸説あるようです。

また、はしり梅雨と言われる雨が降り始めます。
これは本格的な梅雨に入る前の、ぐずつく天候のことで
この後晴れた日が続き、その後本格的な梅雨に入ります。
「梅雨の走り」ともいいます。

卯の花腐し(うのはなくたし)

2014-5-14 UP

5月 14日  卯の花腐し(うのはなくたし)

旧暦四月の異名は卯月といいますが
卯は卯の花(うつぎ)のことで
その頃降り続く長雨のことを
「卯の花腐し」といいます。
卯の花を腐らせるような雨という意味からついた名称です。
適度な湿気は花の美しさを引き立てますが
しばらく雨が続くとクタクタになってしまいます。

和歌では万葉集からこの言葉が見られ、
それほど多くはありませんが近世まで
詠まれ続けました。

卯の花を 腐す霖雨(ながめ)の始水(みづはな)に
寄る木屑(こつみ)なす 寄らむ児もがも
『万葉集』(霖雨の晴るる日作る歌一首) 大伴家持

卯(う)の花を腐らせる長雨の流れる水に寄ってくる木屑(きくず)のように、
(私に)寄り付いてくれる娘さんがいたらいいのに。

いとどしく 賤しづの庵の いぶせきに
卯の花くたし 五月雨ぞする
『千載集』(五月雨の歌とてよめる) 藤原基俊

ただでさえ卑しい身分の我が家は鬱陶しいというのに
この季節は卯の花を腐らして五月雨が降りつづき
いっそう気分がふさいでしまうことよ。

五月下旬は天気の悪い日が多く、
曇り空は卯の花曇り、卯月ぐもりともいいます。

幟(のぼり)

2014-5-6 UP

5月 6日 幟(のぼり)

ご機嫌よろしゅうございます。
GWも今日で最終日。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。

今日は幟について

幟はもともと神様の依代(よりしろ)の役割があったそうで、
これに鯉の絵を書いたのが鯉幟の起源だそうです。

また、中世以降、武家では男児の出生を祝って、
端午の節句に旗指物(家紋をしるしした旗)や幟を立てる風習があり、
江戸時代には特にこの行事が重んじられていて、
武家の玄関先には武具や旗指物や幟が並べられました。

経済面で力をつけた商人が
これに対抗して、旗指物のかわりに「鯉のぼり」
を考案したという説があります。

この鯉幟は、滝を登りきった鯉が、
龍に変身するという故事にちなんだもので
男の子の出世を願う縁起物
現在では鎧飾りと共に端午の節句に欠かせない飾りです。

例年ご宗家の玄関では
正大さんの真鯉、緋鯉の三尾が堂々と上空を泳ぎ
お客様をお出迎えしてくれます。

春分の日

2014-3-21 UP

3月21日「春分の日」

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は「春分の日」
祝日です。

この日は
昼と夜が同じ長さになる日とされていて
国民の祝日に関する法律には
春分の日は
「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」日で
春分日を祝日とすると定められています。

太陽の通り道を「黄道」といい、
地球の赤道を天に延長したものを「天の赤道」といいます。
黄道と天の赤道は、お互いが傾いているため2点で交わります。
その交点をそれぞれ「春分点」「秋分点」と呼びます。

そして、太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間が
それぞれ「春分」「秋分」と定義され、
「春分」「秋分」を含む日のことを、
それぞれ「春分日」「秋分日」と呼ぶそうです。

前年の2月1日に、春分の日・秋分の日の日付が書かれた
「暦要項(れきようこう)」が官報に掲載されることによって、
祝日が決まります。

菜種梅雨(なたねづゆ)

2014-3-19 UP

3月 19日  菜種梅雨(なたねづゆ)

ご機嫌よろしゅうございます。
近頃陽気も少しづつ穏やかになってきましたが、
時にしとしとと雨も降ります。

3月中旬から4月にかけて
菜の花が咲きだす頃、
雨になったり、霞がかかったりして
ぐずった天気となることがあります。
これを菜種梅雨とか
春霖(しゅんりん)といいます。
霖は長雨のことをいいます。

菜の花をはじめ色々な花を催す(咲かせる)という意味で、
「催花雨(さいかう)」という別名もあります。
同じ発音の「菜花雨」(菜種の花の雨)から
「菜種梅雨」になったという説もあります。

彼岸の入り

2014-3-18 UP

3月 18日  彼岸(ひがん)

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は「彼岸」の入りです。
お彼岸とは、「春分の日」または「秋分の日」を
中日とした前後3日間ずつを含む7日間の事です。

彼岸は、到彼岸を略したもので、
彼岸へ到達するという意味です。
この彼岸とは悟りの境地であり、
阿弥陀如来のいらっしゃる西方浄土を意味します。

太陽が真西に沈む春分、秋分の日に
この西方浄土に夕日が一番近くなります。

西方浄土の思想をもつ浄土教が
日本に広まった平安時代から、
お彼岸も普及し始めたようです。

ご先祖様達のいる浄土へ想いを馳せ、
感謝の気持ちを表しましょうという期間です。

また「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように
寒さもようやく和らぐのもこの時期です。

【告知】
映画 父は家元 最新情報

~21日(金)    上映中
金沢会場:シネモンド     http://cine-monde.jimdo.com/

3月22日(土)~28日(金)
熊本会場:Denkikan(デンキ館)   http://www.denkikan.com/

映画 父は家元 公式ホームページ

三寒四温

2014-3-14 UP

3月 14日 「三寒四温(さんかんしおん)」

ご機嫌よろしゅうございます。
春先になると「三寒四温(さんかんしおん)」
という言葉をよく耳にしますね。

「三寒四温」は
寒い日が三日、そのあと暖かい日が四日
続くといったぐあいに
寒暖が繰り返される現象です。
しかし、日本で実際にこの周期で気温差がある
というわけではありません。

もともとは中国に由来する言葉で
朝鮮半島や中国河北などが当てはまり、
冬の時期に寒暖の周期を表す言葉だったのが
日本にこの言葉が入ってきて、
寒暖の差がはっきりと現れる春先に
この言葉を用いる人が多くなったと考えられます。

言葉は時代とともに変わりゆくもの
ということでしょうか。
【告知】

映画 『父は家元』 舞台挨拶のお知らせ

3/15(土)17:35より上映の回にて、

小堀宗実御家元の舞台挨拶が決定しました。

当日10:00よりシネモンド窓口にて整理券を配布致します。

舞台挨拶の回は、整理券の順番にご入場いただきます。

整理券のお渡しは、お一人につき2枚までとさせていただきます。

啓蟄

2014-3-6 UP

3月6日  啓蟄

大蛇や恐れながらと穴を出る 小林一茶

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」にあたります。

「啓」には「ひらく、開放する、(夜が)明ける」
「蟄」には「冬ごもりのために虫が土の下に隠れる、とじこもる」
という意味があり

「啓蟄」は
土の中で縮こまっていた虫(蟄)が
穴を開いて(啓いて)動き出す日
という意味になります。
私達も春の気配を感じ、「さぁ働くぞ」と
意気込み始める日
ととらえられます。

この時期、一雨降るごとに気温も上昇し、
日差しも徐々に暖かくなっていきます。

【告知】
映画父は家元上映案内
○福岡中洲大洋 ~3/14
○金沢 シネモンド3/8~21
○熊本 電気館 3/22~未定
○名古屋 伏見ミリオン 4/5~18
○青森 シネマディクト 4/19~5/2
上映時間は劇場までお問い合わせください

映画 父は家元 公式ホームページ

弥生

2014-3-1 UP

3月1日 「弥生」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から3月「弥生(やよい)」です。
「弥生」は「弥生(いやおい)」が変化したものとされ
「弥(いや)」はいよいよ 「生(おい)」は芽吹きの意味をもちます
。 草木がいよいよ芽吹く月ということから
「弥生」となったと言われています。
「荘子」にも 「春気発して百草生ず」
という言葉がありますが、三月を迎え、
野山や身近な花や樹々がにぎやかになってきます。

茶花も、椿に添える枝ものが 豊富になってきて

待ちわびた春の到来を様々な 種類の花で表現することができます。

東風

2014-2-26 UP

2月 26日  東風

一昨日ご紹介しました
道真公の歌に
「東風」とありました。
これは「とうふう」ではなく「こち」と読みます。

また「はる」とも読むそうで、
「東風」は、東から吹いてくる春の風という
意味になります。

五行説でいうところの春の方位が「東」であり
もともと「東」という字は
木立の間から日の登る姿を示したものだそうです。

実際の気象とは合致していないようですが
日本上空に居座っていた西高東低の気圧配置も
ようやく移動を始め、
東から春を呼ぶ風が吹いてきた…

日本らしい春の感じ方です。
いわゆる旧暦のことで
今年の旧2月25日は3月25日です。
【告知】

映画 父は家元 公式ホームページ