四世 宗瑞公

2014-10-16 UP

10月 16日  四世 宗瑞公

今日は小堀家四世の宗瑞公ご命日です。

貞享二年(1685)に小堀家の領主である
近江国小室で生まれました。

元禄七年(1694)正月二日、父である三世
宗実公の他界により、10歳の若さで跡目を継ぎ、
遺領を継ぐこととなります。

その後の
元禄十三年(1700)16歳となって元服し、
翌年結婚。江戸城御詰衆をつとめます。
宝永元年(1704)には将軍の御小姓として居候し
将軍の御前で「論語」の講釈をするなど、元服以前
より大変利発でした。

宝永六年、25歳で従五位下遠江守・諸大夫
に任じられます。

茶法は、父・三世宗実公が亡くなってからは
小堀家茶頭の桜山一有や大叔父小堀土佐守政武
から学びます。

正徳三年(1713)十月十六日
29歳の若さで江戸で亡くなります。

小堀家歴代の中で最も若くお亡くなりになった方です。

豊臣秀吉

2014-8-18 UP

8月18日 豊臣秀吉

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は8月18日 豊臣秀吉の命日に当たります。

秀吉と小堀家との所縁は深く、
浅井家が滅亡した天正元年以後、
秀吉が長浜在城の際、
出家の身であった遠州公の父・新介公を、見出して還俗させたと
いわれています。

昨日、また5月25日にも触れました通り
天正4年には信長に初めて茶道具を拝領し、6年に初茶会
その後は数々の大規模な、華やかな茶会の記録を残します。

異例の出世、天下取りの野望を果たしながら、
その後は幼い我が子の前途を案じて
慶長三年(1598)  六十三歳で、こんな歌を残してこの世を去ります。

露と落ち 露と消えにし 我が身かな
浪速のことは 夢のまた夢

瓢箪(ひょうたん)

2014-7-9 UP

7月 9日 瓢箪(ひょうたん)

ご機嫌よろしゅうございます。

夏になると瓢箪がその実をつけ、愛嬌ある姿を見せてくれます。

瓢箪はユウガオの変種とされ
「ひさご」とも「ふくべ」とも呼ばれ、
初夏に白い花を咲かせ、実は昔から器などにして親しまれてきました。
縦に割り、水をすくったりもされたことから
柄杓も「ひさぐ」→「ひしゃく」となり
「ひさご」から由来する言葉ともいわれています。

4月 18日にご紹介しました、遠州公の好む形としても
代表的なもので、禅の教えに通づるものがあります。

小堀家歴代の印にも瓢箪の形が用いられているのも
この教えに由来するものと考えられます。

この瓢箪という字、実は「瓢」と「箪」別々のものであることを
ご存知でしょうか?

「箪」は竹で編んだ入れ物で、これにご飯を入れ器として使う
ものでした。
「瓢」には飲み物を。これがいつしか一つになり、
瓢箪という名称になったと考えられます。
「一瓢の飲 一箪の食」という言葉もあります。

遠州蔵帳

2014-3-8 UP

3月8日  遠州蔵帳

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は「遠州蔵帳」についてお話しします。

「遠州蔵帳」は
流祖遠州公から二世宗慶、三世宗実の
小堀家三代に渡る茶道具の来歴をまとめたものです。
遠州の自作の他、所有した道具、好んだ道具を含みます。

1月3日のメールマガジンでご紹介しましたように
三世宗実公が、遠州公以来三代に渡って収集された蔵品を
整理し作成した「小堀家器財帳」が元となっています。

後代に伝わる遠州蔵帳は写本が複数あり
定本がありませんでした。
昭和13年に、明治の数寄者益田鈍翁が
もっとも信頼性の高い写本から
『遠州蔵帳図鑑』を編集しました。

今月から土曜日にこの「遠州蔵帳」所載の
お道具についてご紹介していきたいと思います。

【告知】

大ヒットにつき映画 父は家元 池袋にて凱旋上映決定!!

4月12日(土)~25日(金)

東京会場:シネ・リーブル池袋

http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/

東京都豊島区西池袋1-11-1 池袋ルミネ8階(池袋駅すぐ側)

電話03-3590-2126 ※上映時間は未定。(劇場にご確認ください)

【埼玉会場】

4月12日(土)~18日(金)

所沢:新所沢レッツシネパーク   http://www.ttcg.jp/lets_tokorozawa/

埼玉県所沢市緑町1-2-1新所沢PARCO+Let’sLet’s館4階

電話04-2998-8000 ※上映時間は未定。(劇場にご確認ください)

 

映画 父は家元 公式ホームページ