虚堂智愚(きどうちぐ)

2014-9-4

9月4日 虚堂智愚(きどうちぐ)

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は南宋時代の高僧「虚堂智愚」について
お話をしたいと思います。

虚堂智愚は、四明象山(浙江省)の出身。
諸刹に歴住し、宋の理宗と度宗の帰依を受けた高僧で
日本から入宋した多くの禅僧が参じました。
とりわけ宗峰妙超(大燈国師)の師である
南浦紹明(なんぽしようみよう)はその法を継いで
帰朝し,大徳寺,妙心寺両派によってその法脈を今に伝えています。

後に茶道が大徳寺派の禅と密接な関係をもって発展することから
虚堂の墨跡は大変珍重されました。

その有名なものに「破れ虚堂」があります。
武野紹鴎が愛玩し、後に京都の豪商大文字屋が手に入れます。
ところが寛永14年(1637)、使用人が蔵に立てこもって
この掛け物を切り裂き、自害するという事件が起こりました。

この事件により「破れ虚堂」という名称が生まれ、
皮肉なことにその名声もこれまで以上に広まりました。

江戸時代後期に松江藩主、松平不昧が入手し、
永く雲州松平家に伝えられました。

現在ではどこが破れたのかわからないほど綺麗に
修復されて、現在は東京国立博物館の所蔵となっています。

今日はその虚堂智愚のご命日にあたります。
(1185ー1269)