10月 2日 名残り(なごり)

2014-10-2

10月 2日 名残り(なごり)

ご機嫌よろしゅうございます。

10月に入り、近年の猛暑もようやく
影を潜めるころとなる頃となりました。

10月も半ばともなると、茶の湯の世界は
名残りと呼ばれる時季となり
あとわずかとなった風炉の時期を名残り惜しむ
夏、床の間を彩ってきた草花に名残りを惜しむ

名残りには様々な意味がありますが、本来の
茶の湯の名残りというのは、そのような自然の季節感
ではなく、前年の口切り以来使用していた茶壷の中の茶が残り少なくなった
ということからくる意味です。

五月、八十八夜の頃に新茶が摘まれ、その茶葉を
そのまま乾燥させ、袋に入れて茶壷に詰めます。
これを一定の温度で保存し、十一月に(旧暦の10月)初めて壷の口が
開かれ、その年の新茶が飲まれることになります。

そしていよいよ残りわずかとなった茶葉を名残り惜しみながら季節のうつろいを感じる
茶の湯ならではの言葉といえるのです。