7月1日 (金)能と茶の湯「関寺小町」

2016-7-1

7月1日 (金)能と茶の湯「関寺小町」

ご機嫌よろしゅうございます。今日から7月に入りました。例年七夕の7月7日はまだ梅雨が明けきらない頃で、すっきりとしない星空に溜息がでることも。今日は七夕にちなんだ謡曲をご紹介します。「関寺小町」は、「檜垣」「姨捨」と並ぶ「三老女」の一つで、演じる者に最も高度な技術と精神性が必要といわれています。老いた小野小町は、江州関寺の山陰で小さな庵を結んで侘びしく暮らしていました。そこに国関寺の住僧が七月七日の七夕祭の日に、あたりの稚児たちを連れて小町を訪ね、歌道の物語を聞かせてほしいとお願いします。小町は断りますが、強いての僧の頼みをききいれ、歌道についての古いことなどをねんごろに語って聞かせます。寺では今宵は織女の祭が行われています。糸竹管弦、童舞の舞に小町の心も昔にかえりふらつきながらも舞を舞いつつ昔を偲んでいましたが、やがて夜明けと共に杖にすがりながら自分の庵に寂しく帰っていきます。