9月 23日(水) 遠州流茶道の点法

2015-9-23

9月 23日(水) 遠州流茶道の点法
「天目 その2」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は先週に引き続き、天目についてのお話を。

天目茶碗には、覆輪(ふくりん)の付いたものと
ついていないものがあります。
覆輪とは茶碗の口縁部を補強するために覆う
細い金属製の輪です。この覆輪のあるなしで
茶碗の清め方の扱いも少し変わります。

天目茶碗を天目台にのせて使用し、茶巾は
両辺裁ち切りのものを真にたたみ、
天目用の茶筅を使用します。
また茶杓は牙(げ)の真の茶杓を使用します。

また遠州流茶道では通常お茶の量にあった湯を
一度で入れて点てますが、台天目の場合は貴人に
対するご祝儀の意味で、茶を十分練った後
少し湯を加えます。(加え柄杓)
また亭主は挨拶する際に、通常点法座のまま挨拶しますが、
台天目では一膝貴人の方へ向いて挨拶をします。

そして袋天目点法とは、名物裂などの仕服が
ついている天目茶碗を、その仕服に納めて
天目台にのせて、濃茶を点てる点法です。

相伴のいる場合は別の茶碗で点てます。
この相伴付の点法についてはまた改めてご紹介します。

9月 16日 (水)遠州流茶道の点法

2015-9-16

9月 16日 (水)遠州流茶道の点法
「天目 その(1)」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は台天目点法についてご紹介します。
この点法は貴人点とも呼ばれる格調高い点法です。
天目台と呼ばれる台に載せ、使用します。

茶の湯の初期、書院式茶礼・台子の茶では全て
天目茶碗でした。
この天目茶碗と天目台は鎌倉時代に中国の天目山
の禅刹に遊学した僧侶が帰国の際に持ち帰ったと
言われています。

他の茶道具が見立てから代用されたものであるのに
対して、天目茶碗は茶を喫する為に作られているため
の道具とも言えます。

遠州公にちなんだものには遠州蔵張所載の
「大名物 油滴天目茶碗」(北村美術館蔵)があります。
この茶碗は、遠州公が寛永十三年(1636)に
将軍の命を受け造営していた品川林中の御茶屋が
完成し、三代将軍家光をお迎えして披露の茶会
を催した折、家光へ献茶するために使用されました。

また遠州公が品川東海寺を始め由緒のあるお寺に
寄進した天目台があり、
その天目台と同じ水仙の蒔絵が施されたものが
遠州忌の際、拝服席で使用されています。