3月 27日 遠州公所縁の地を巡って

2015-3-27

3月 27日 遠州公所縁の地を巡って
伏見での出会い
茶碗「六地蔵」と井戸茶碗

ご機嫌よろしゅうございます。

六地蔵の地で出会ったものの一つに
小井戸「六地蔵」があります。
遠州公が伏見六地蔵で見出したことから
名付けられた茶碗で、小井戸の代表的な名碗です。

遠州公は常に傍らに置いて愛用したといわれています。
後に末弟の仁衛門左馬助政春に渡り、京都の小堀家に
代々伝わってきましたが、幕末になって売り立てられ
以後所有者を転々とし、
現在は泉屋博古館に所蔵されています。

さて、一井戸・二萩(楽)・三唐津
などとも言われるように、
茶碗の中でも井戸は筆頭に挙げられるものです。

井戸茶碗は高麗茶碗の一種で、朝鮮王朝時代の初期から
中期頃にかけて作られ、室町時代以降に
日本に伝わったとされています。

大井戸、小井戸、青井戸などの種類があり
なかでも大井戸は名物手とも呼ばれ
大振りでたっぷりとした茶碗です。

意外なことにこの大井戸の茶碗、
遠州公は所持していませんでした。
それは大井戸は大大名に、という
茶の湯の第一人者としての謙虚さと、
粋な考えからであろうと思われます。