薄茶(うすちゃ)

2015-1-21 UP

1月 21日 (水)薄茶(うすちゃ)

ご機嫌よろしゅうございます。
茶道に入門して最初に習うのは
お点法の基本となる薄茶です。

そして稽古が進むにつれ、濃茶や
難しい点法を習うようになり、
茶道を習い始めてしばらくすると、
初めに習った薄茶の点法に慣れ、
自分のくせが往々にして現れることがあります。

点法とは薄茶にありときくものを

粗相(そそう)におもう 人はあやまり

という言葉があります。

茶道の正式な形であるお茶事では

寄付(よりつき)→迎付(むかえつけ)→初入→
初炭→会席→中立→濃茶→後炭→薄茶
という流れの中、主客共に緊張感を
持って時が流れます。
全ての流れを終えるまでに約4時間。

その最後に当たる薄茶では、それまでの緊張も
溶け、リラックスした雰囲気の中で
薄茶をいただきます。
その日の話題も弾み、亭主はお客様とお話を
しながら薄茶を点てることになります。

お話ばかりに夢中になり、手元がおろそかになることや、
点法に夢中になっていてはお客様との話も
弾まない。

如何なる状況でも平常心で点法ができる
それが薄茶に必要な心といえるでしょう。