遠州公ゆかりの茶陶「備前焼」③

2018-12-12

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は遠州公と備前焼についてのお話しを。

遠州公の指導によって生み出されたとされる備前焼はいくつかありますが、
なかでも藤田美術館所蔵の烏帽子箱水指は遠州公が「えほし箱」と箱書しています。

菱形に成形された姿を烏帽子の箱に見立てたと考えられています。

このような形の水指は(伊部手に)比較的ありますが、中でも作行の優れたものとしてこの水指は有名です。

また中興名物に挙げられている「走井」茶入は唐物丸壺を手本として作成されたと考えられます。桃山末期から江戸初期には塗土を施した茶陶が焼かれますがこれを伊部手と呼んでいます。この茶入にも塗土が施されていて、光沢ある肌に灰がかかり、胡麻釉とよばれる黄褐色の景色が特徴的です。