「鶯」

2017-2-10

2月 10日(金)茶の湯と文様
「鶯」

ご機嫌よろしゅうございます。
2月4日に立春を迎え、8日から七十二候の
「うぐいすなく」に入りました。

「春告鳥」とも言われる鶯の
新しい季節の到来を教えてくれる可愛いらしいさえずりです

香道具の一つに「ウグイス」と呼ばれるものがあります。
続後拾遺和歌集の中に

あかなくに折れるばかりぞ梅の花
香をたづねてぞ鶯の鳴く

という歌があります。
後水尾天皇の中宮・東福門院が、
使用済みの香包をさす竹や金属製の棒状の香串を
この歌から「ウグイス」と命名したといわれています。

画題としても盛んに取り上げられる梅に鶯の取り合わせは、「鶯宿梅」と呼ばれ、
物事の適切な組み合わせの例えにも用いられますが、
逆に正岡子規はこの組み合わせを安易に用いることを嫌い、
月並俳句として戒めるようになりました。

鶯の描かれている茶道具に仁阿弥道八の「錆絵竹鶯図茶碗」
があります。滴翠美術館の所蔵で、竹の葉と、
枝にとまる一羽の鶯が描かれた一碗です。