「東海道旅日記」下り 汐焼く海女

2022-3-4 UP

田子の浦では、海女が汐を汲む様子が記されています。

「塩焼き」は田子の浦の名物でもあり、

和歌にも絵画にも多く取り上げられています。

古くは海藻に海水をかける「藻塩焼き」

とよばれる方法が使われていましたが、

やがて、砂を利用して濃い海水を採取し

煮詰める方法が生まれました。

葛飾北斎の『冨嶽三十六景』の中に

「東海道江尻田子の浦略圖」があります。

手前の海には漁師らしき人物が船上で漁をし、

奥の浜には塩田が広がり、

大勢の人が塩づくりの作業をしています。

宗翔さんのオンラインイベントのご紹介

2022-2-25 UP

ご機嫌よろしゅうございます。
3月2日に行われるオンラインイベントのご紹介です。

伝統文化の次代を担う個人や団体にフィーチャーし、
活動の裏側や思いに迫るJCbase Liveトーク
に宗翔さんが出演します。

誰でも参加できる無料ライブイベントです。
詳細はこちら
jcbase.net/event-220302-livetalk/

きれいさびの日々

2022-2-18 UP

富士の山にむかう途中、江月和尚からいただいた
一偈の一、二句目が脳裏に浮かぶ。

  東行斯日巳初冬
  為雪吟鞭指士峯
とあり、つくづくと山を見てみれば、
真白い雲が群れて雪の色を奪おうとも、
また遮ろうとても、その雪の白さには
かなわない。
すそ野をめぐる高嶺の煙は、
風にまかせてたなびいている。
何か言おうと思うけれど、
言葉は雪のように消えてしまい、
ただただ茫然と佇むばかり。

つげやらん ことの葉もなし 
年経ても まだみぬふじの 雪のあけぼの

と詠めば、傍らの人

 ふじいづこ 雪にゆづりて やまもなし

と続ける
この山に心をよせて時がたち、
吉原の里に留まり一泊。

きれいさびの日々

2022-2-11 UP

15日 早朝に出発し、府中を過ぎて
清見が関にさしかかる。
浪の音は閑で、月は山の端に残り、
霧間にうかぶ三保の松原を見れば、
広がる松原と海岸の見事なこと。 
(清見が関の関ではないが)心を関とめるものはない。

月はまだ 残るきよみが せきの戸を
 あけてももらん 三保の浦松

次第に夜が明けていく。由比の塩屋を過ぎる。
まだ朝早いというのに、汐を汲む海女が所々に出で立っている。
袖の濡れるのも厭わずに我先にと汲む様子を見て

かかるこそ うき身のわざと くむ塩に
  ぬるるをいとふ あまのそでかは

と詠む。田子の浦に塩を焼く煙が立っている。

いまさらに われもおもひをするがなる
 しほやく田子の 浦のけしきは

宗翔さんからご報告

2022-1-28 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

小堀宗翔さんからご報告がございます。
以下の動画をご覧ください。

きれいさびの日々

2022-1-25 UP

愛知支部上席家元師範代 中川宗津先生が
パーソナリティを務められます東海ラジオ
「伝七邸茶道塾」に宗実家元がゲスト出演されます。

2月より4週にわたりまして、
宗実家元ご自身のお話しや遠州流茶道についてなど
茶道の魅力についてお伝えしていきます。

師弟関係ならではのお二人のお話しにご注目ください。

なお、県外の皆様は「Radiko」からでも
お聴きいただけますので、是非ご活用のうえご聴取ください。

radiko.jp/

■番組名:東海ラジオ「伝七邸茶道塾」

■放送日:2月6日(日)・13日(日)・20日(日)・27日(日)の4週連続。

■時 間:朝8時30分〜8時45分