師走

2014-12-1 UP

12月1日 師走

ご機嫌よろしゅうございます。
今日から12月。

師走という言葉はよく知られますように
「師」が走るほど忙しい月だからと言われ
この「師」が、「先生」とも「お坊さん」とも
様々な解釈があるようです。

また極月(ごくげつ・ごくつき)大呂(たいりょ)
臘月(ろうげつ)など多くの異称がありよく表しているのが、
極月といえます。

遠州流の十二月、直門では納めの会などが行われ、
また週末には恒例の茶筅供養などの茶会が
催されます。一日一日がやはり、走り過ぎて行く
かのような慌ただしさですが、そんな中でも
毎年欠かせないのが、宗家道場、茶室の大掃除です。
天井からはたきをかけ、埃を落とし、
天井の梁から柱の一本一本、畳の隅から隅まで
丁寧に布で磨いていきます。
窓も曇りなきよう綺麗に拭き取られ、
今年の塵埃を払って、新しい年を迎える準備に
取り掛かります。

この月は、至る所の掃除をしながら
今年という一年間を振り返る、
忙しい中にも静かな時が流れるひと月です。