旧正月

2014-1-31 UP

1月31日 旧正月

ご機嫌よろしゅうございます。

本日1月31日は旧暦の1月1日にあたります。

日本で旧暦のお正月をお祝いすることは
一部を除き、あまりみかけられません。

中国ではこの旧暦のお正月に盛大にお祝いをします。
横浜の中華街や神戸では
華やかなパレードなどがニュースで話題になりますね。

明治の初め、日本は西洋にならって、
太陽のめぐりを中心に作られた太陽暦を採用しました。
それまでの旧暦は
月のめぐりによって作られたものでした。

お正月を迎春や新春と表現しますが
これは旧暦のお正月が
立春の頃だったことに由来します。

また桃の節句といわれる3月3日の雛祭りには
まだ桃が咲いていません。
旧暦の3月は現在の4月頃だからです。

このように
年中行事や古く詠まれた和歌では
季節感が1ヶ月ずれてしまい
たまに混乱することもあります。

【告知】

2月1日 映画「父は家元」 トークショーのお知らせ

御家元、榊原るみさん、高野監督 すずきじゅんいちさんが
明日テアトル新宿にてトークショーを行います。
時間は9:45の上映後です。

是非お越しください。

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菱馬

2014-1-30 UP

1月30日 菱馬

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は干支にちなんだお道具
「菱馬(ひしうま)」をご紹介致します。

菱馬といって思い浮かぶのは
呉須(ごす)の水指です。
形物水指として非常に人気の高い水指です。

菱形の両辺の隅を落とした形をしており
正面には団扇形
この中に二匹の馬が描かれています。
背面にはやはり団扇に一匹の馬の絵。

蓋には山水文様、つまみは竹節の形をしています。
本来は共蓋(本体と同じ素材でできている)ですが
失われて現存しないものも多く、
その場合は真塗りなどで新たにあつらえて使用します。

呉須は明末清初の頃のもので、
民窯で焼かれた素朴さが茶入の好みにかない
盛んに注文されました。

本年点初め薄茶席でも同手の水指が使われました。

永青文庫、九州国立博物館をはじめ、
所蔵する博物館が比較的多くあります。

【告知】

【横浜ニューテアトル】2/1より上映開始!!
上映初日 2月1日は 御家元の次女であり、ナレーションを務めた
小堀優子さんが舞台挨拶を行います。

上映期間:平成26年2月1日(土)~14日(金)
上映時間:(1)10:40~(2)14:40
※2月8日以降の時間は未定
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火焔馬

2014-1-29 UP

1月29日 火焔馬(かえんうま)

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は干支にちなんだ道具
香合「火焔馬」についてお話ししたいと思います。

香合はお香を入れておく道具で
安政二年(1855)に発表された「形物香合相撲」の番付表
東三段目十八位に位置しています。
これは相撲の番付表に倣って、
人気の香合を当てはめたものです。

利休時代には重視されていなかった香合ですが
江戸時代も後半になると、蓋置などの小物とともに
趣向をこらすようになり、このような番付が
道具商などによって作られたと言われています。

ちなみに江戸時代の相撲では横綱が存在しなかったため
大関が一番になっています。

頭に火を背負った飛馬が波上を走る図柄です。

毎年遠州流ではお家元が干支やお題にちなんだ図柄を考え、
袱紗(ふくさ)を作ります。
袱紗はお点法の時に、茶器や茶杓を清めていくもので
捌く時や腰につけておく時に
ちらっと見える図柄が、時や趣向にかなったものをみかけると
とても粋にうつります。

今年の袱紗はこの火焔馬をイメージして
デザインされたそうです。

【告知】

【シネリーブル梅田】にて「父は家元」上映中

 《舞台挨拶》
  2/2 10:00上映後 小堀宗実家元が舞台挨拶を行います。
  是非お越し下さい!

上映期間:2月7日(金)まで
上映時間 (1)10:00~ (2)11:50~ (1/31まで)
※2月1日以降は、10:00からの1回のみ。

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初不動

2014-1-28 UP

1月28日 初不動

ご機嫌よろしゅうございます。

1月28日は初不動です。

観音様、お地蔵様と共に、「お不動さん」
として私たちに馴染みのあるのが
この不動明王です。

悪を取り除くため目を怒らせ
右手に宝剣、左手には縄をもち
恐ろしい姿をされています。

毎月28日が縁日で、その中でも初不動のこの日には
一年間の無病息災を願い、多くの露店と参詣者とで
賑わいます。

三井寺の黄不動は、円珍が修行中目の前に現れた
「金人」を描きとらせたもので
青蓮院の青不動、高野山の赤不動とともに
「日本三不動」 として知られています。

この三井寺は、正式には園城寺といい、
この寺の鐘にちなんで名付けられた
利休作の竹花入「園城寺」が有名です。
この話はまた日を改めて。

【告知】
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ

国旗制定記念日

2014-1-27 UP

1月27日

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は1月27日 国旗制定記念日です。

現存する資料などから知る限りでは
日の丸は古来から用いられていましたが
長い間「慣習」として使用されてきたもので
法律で定められたものではありませんでした。

明治3年1月27日制定の商船規則で
船舶の識別旗として日の丸が定められ
規格やデザインが統一されます。

しかしこの法律には国旗とは明記されていません。
その後、平成11年8月13日
国旗及び国歌に関する法律が制定され
公式に日の丸が日本の国旗であると定められます。

文化財防火デー

2014-1-26 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。

昭和24年1月26日
奈良の法隆寺金堂が炎上
壁画が焼損するという事件が起きました。

この火災の原因は
壁画の模写をしていた作業員が使用していた
電気座布団のスイッチの切り忘れとされており
火災後は皮肉にも、模写によって当時の壁画の様子を
知ることとなります。

この事件をきっかけに
災害による文化財の
保護に対する声が高まり、
昭和25年「文化財保護法」が制定され
以来各地でこの26日に防火訓練が行われています。

今年は国宝「出雲大社本殿」(島根県出雲市)
その他で開催予定です。

【告知】
本日大阪にて上映中「父は家元」
10:00からの映画上映終了後、
ナレーションを務めた小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶
を行います。

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ

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「父は家元」

2014-1-25 UP

1月25日  「父は家元」

ご機嫌よろしゅうございます。

いよいよ本日
「父は家元」が公開となりました。
茶道界では初となるドキュメンタリー映画です。

普段のありのままの姿を追い続け
ご家族にとっての父であり、
そして遠州流の家元である
宗実家元をうつしだしています。

それゆえ台詞や演技など一切ない
常に本番勝負の撮影の中

釜の煮える音
ゆっくりと、そして途切れなくそそがれるお湯の音、
畳をする音…

どれもが
茶の湯の中で味わう「音」のご馳走です。

その瞬間瞬間を逃さず収録しております。

劇場ではぜひこの音にも注目して
ご覧ください

【告知】

本日公開 遠州流ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿上映時間
★10:50~☆12:50~○19:00~

本日は★の上映後と☆の上映前にナレーションを務めた小堀優子さんと
高野監督が舞台挨拶

シネリーブル梅田
★10:00~○11:50~
明日 1月26日は★の上映終了後に小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶

寒ぶり

2014-1-24 UP

1月24日 寒ブリ 寒シジミ

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は旬の食材
「寒ブリ」「寒しじみ」についてのお話。

1月から2月にかけて、
厳しい寒さにエネルギーを蓄えた
シジミは「寒しじみ」といわれ、
旬をむかえます。
栄養も豊富で、あさりの4倍のカルシウム、
ビタミン類も鰻に匹敵します。
肝臓にもよいので、昔から二日酔いの朝には
しじみの味噌汁を飲むとよいと言われます。

また産卵期前で脂がのるブリも「寒ブリ」
と称され今が旬です。
11月中旬に荒波の日本海で「ブリおこし」
とも言われる嵐が起こると
寒ブリ漁の合図です。
北陸の氷見、能登、佐渡の寒ブリが特に有名です

【告知】

明日公開 遠州流ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿上映時間
★10:50~☆12:50~○19:00~

1月25日は★の上映後と☆の上映前にナレーションを務めた小堀優子さんと
高野監督が舞台挨拶

シネリーブル梅田
★10:00~○11:50~
1月26日は★の上映終了後に小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶

馬上杯

2014-1-23 UP

1月23日 馬上杯

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は干支、馬にちなんだ道具
「馬上杯(ばじょうはい)」を
ご紹介します。

高台と言われる、茶碗の脚の部分が長い
この馬上盃は
中国を起源とし、
武将が馬に乗ったまま
盃を酌み交わす時に使ったことから
その名がついたとされます。

戦国武将であった上杉謙信は
大変な酒豪で、
山形県の上杉神社稽照殿(けいしょ うでん)に
現在展示されている春日杯や馬上杯という
大杯を愛用していたそうです。

茶道では初午の頃に取り合わせられることも
あります。

午年ということでスタートダッシュが
今年一年を決める大事なことと思います。
明後日にせまる映画「父は家元」が上映とともに
大ヒットすることを楽しみにしております。

【告知】
映画 「父は家元」
遠州流茶道Facebookページ
にて随時更新して行く予定です。
是非
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水の寒

2014-1-22 UP

1月22日 寒の水

ご機嫌よろしゅうございます。

本日は寒の水についてお話ししたいと思います。

大寒については20日に触れましたが、
この日から立春までの期間を指すこともあります。

最も寒さが厳しくなるこの期間に汲んだ水は、
古くから腐らないとされ、容器に入れて保管したり
味噌や酒、凍り豆腐などを仕込むのに使用されてきました。

これは厳しい寒さにより、
雑菌の活動が抑えられるためと考えられています。

またこの水につけた餅を水餅といい、
これも餅を腐らせないための知恵でした。

冷凍庫もなかった時代
自然の力を最大限に利用した保存法です。

【告知】

本日 1月22日 レディオ湘南「palette」トーク番組で、
小堀優子さんが出演します。

レディオ湘南HP
http://www.radioshonan.co.jp/index.php

 
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