蟄虫培戸

2013-9-28

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

本日から72侯が「蟄虫培戸(むしかくれて戸を塞ぐ)」となります。
いよいよ、虫たちが冬支度を始める季節となりました。
土の中に籠ったり、蛹になったりと、それぞれの越冬準備が景色の中に溶け込んでいくでしょう。
姿を消した虫たちは春の「蟄虫啓戸(けいちゅうとをひらく)」まで眠ることになります。

ちなみに、そんな虫たちは葉の裏に繭や卵を作ったり、樹の幹に潜りこんだりと、人間にとっては害虫としてとらえられており、その対策として、「松の菰(こも)巻き」があります。
菰とは、松に巻いてある藁で編んだむしろのことです。
秋の雰囲気が増し、寒くなった虫たちは暖を取ろうと、枝から降りてきて菰に入ります。
そして、春の啓蟄の前に、外された菰ごと、焼かれてしまうのです。
今でも春の風物詩として、「松の菰焼」は残っています。

都会でも、公園などで松の冬の衣装を見ることができるでしょう。