遅桜(おそざくら)

2014-4-28

4月28日 遅桜(おそざくら)

ご機嫌よろしゅうございます。
東京では桜の見頃もいよいよ終わりを迎える頃かと思います。

今日は桜の名を銘に持つ
大名物「遅桜」についてご紹介致します。

以前にご紹介した初花の茶入はすでに
世上第一として広くその名を世にとどろかせていましたが、
その後に新たに見出されたのがこの茶入れでありました。

そこで

夏山の 青葉まじりのおそ桜
初花よりもめづらしきかな

という金葉集の歌に因んで
足利義政が銘をつけたとされています。

初花より景色の暗い釉薬で、華美でないところが
かえって品位の良さを感じます。

この茶入は徳川家の所蔵、柳営御物となり
後に三井家に伝わります。

過日、東京都目黒美術館で行われた御先代の
「紅心 小堀宗慶の世界」展にて
この遅桜と初花を隣り合わせとして展示されたことは
大変珍しいことで、後にも先にも
このときばかりかもしれません。

ご覧になれた方、大変な幸運でした。