向栄会 数寄屋 宇佐見忠一

2018-8-21

ご機嫌よろしゅうございます。
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本日から10月の向栄会展まで、お一人ずつ職方をご紹介していきます。

まず最初にご紹介する方は向栄会会長を務める藤森工務店の宇佐見忠一氏です。

藤森工務店は昭和の名工とうたわれた藤森明豊斉の意志を受け継いだ

数寄屋建築を専門とする工務店です。

護国寺・五島美術館・根津美術館・箱根彫刻の森美術館等などのお茶室を手掛けており、

現在の宗家道場に建てられた成趣庵も、御先代の意向を受けて

藤森工務店が施工しました。

宇佐見氏は、大学卒業後藤森工務店に入社。

遠州流茶道は宗積先生に師事し、数々の数寄屋建築に携わってこられました。

昨年の3月には上田卓聖氏に社長を一任し、

自身は会長として現在も後身の指導をされるなどご活躍中です。

綺麗さびを体現するには、お茶の道具だけでは完成しません。

遠州公の目指した茶の湯の世界を演出する、一番大きな装置が茶室といえます。

茶陶や掛物等たくさんの役者達が共鳴しあいながら、

茶室という空間の中でドラマチックな展開が繰り広げられ、

茶の湯の世界がより深く豊かなものになっていきます。

〇職方さんに質問!

数寄屋建築の数寄屋とはどういう意味でしょうか?

茶室を「数寄屋」とも言ったりしますがその定義は難しいものです。

建築の歴史の中でその意味合いも変化していきましたが、

「数寄」の言葉通り、「好き」に通じ、定石の建築方法と離れ、

その方のお好みで建てるといった意味合いもあります。

また数寄屋建築では角材ではなく丸太を主役とする建物でもあります。