遠州公ゆかりの茶陶「信楽焼」④

2019-1-10

〇遠州公と信楽焼
ご機嫌よろしゅうございます。
この信楽の焼き物も遠州公が指導したといわれている窯の一つです。
遠州信楽は漉土を用い肉が薄く精巧を極めているといわれています。
代表的なものに長辺二方に浅い切り込みをつけ、
高台は三方に切り込みをつけた割高台風の筆洗型茶碗「花橘」
(2015年05月04日メールマガジン参照)と、
切形と呼ばれる見本をもとに焼かれた茶碗(HP参照)があります。
この茶碗は高取や志戸呂などにみられる形と同じで、
平天目形の一部を押さえ込んだ姿であり、「前押せ」といわれています。
遠州信楽の特徴である漉し土で作られたものの中でも、
極めて薄く作成された作品です。
 信楽の土の味わいをいかしつつ、綺麗さびの瀟洒な美意識が投影され、
洗練された作品を生み出しました。