光琳茶会

2014-2-22 UP

2月22日 光琳茶会

ご機嫌よろしゅうございます。

本日と明日、二日間に渡り
熱海MOA美術館で光琳茶会が開かれます。

この美術館には光琳屋敷と呼ばれる建物があります。

これは重要文化財である小西家文書(文化庁蔵)
の中に含まれる、光琳筆の図面や大工仕様帖等
の資料を基にして
MOA美術館内に復元された建物です。

ここで光琳が晩年「紅白梅図屏風」
を描いたといわれています。

この「紅白梅図屏風」は国宝に指定されており
毎年2月の期間のみ、
ここMOA美術館で観ることができます。

【告知】

福岡中洲大洋

大好評につき

映画 父は家元の上映が3月7日まで

延長が決まりました。

 

映画 父は家元 公式ホームページ

雨水

2014-2-19 UP

2月19日 雨水

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は2月19日
24節気の「雨水」にあたります。
立春から数えて15日目頃。
またこの日から啓蟄までの期間をさすこともあります。

空から降るものが雪から雨に変わり、
氷溶け始める頃という意味です。
また草木が芽生え
鶯の声もそろそろ聞かれる頃

農耕の準備を始める目安にもされてきました。
春一番が吹くのもこの頃とされています。

またこの日にお雛様を飾ると
よい伴侶に恵まれるとする言い伝えがあります。

暖かい春まで
あと少しです。

【告知】

雑誌「ひととき」4月号
3月20日(木)発売  定価390円(税別)
※家元のインタビュー記事が掲載されます。

映画 父は家元 公式ホームページ

節分

2014-2-3 UP

2月3日 節分

ご機嫌よろしゅうございます。

2月3日の今日は節分です。
子供の頃から馴染みのある行事ですが

本来節分は
春夏秋冬の季節を分ける節目の日で、
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」
それぞれの前日の総称です。

現在は2月3日だけを節分と
呼んでいますが、
これは年の始めの前日であることと、
気候が冬から春へ移り変わる日だから
だそうです。

年の初め?というのは
以前旧暦についてお話しましたように
昔は、立春を新年としていたため、
前日に一年の厄払いをして
翌年の無病息災を願うために
豆まきが習慣となりました。

豆を蒔いて鬼を追い出すことから
昔は「鬼遣い(おにやらい)」や「追難(ついな)」と
呼び、大晦日に宮中の年中行事のひとつとして始められたのが、
次第に庶民にも広がり現在まで続いています。

さて宗家道場においても
家元ご家族の皆様で豆撒きを行っていて
翌日の稽古場には
鬼退治に活躍した豆たちが…。

この豆を見る朝は
待ちわびた春の訪れを実感し
なんとも清々しい気持ちになり
お稽古にも身が入ります。

文化財防火デー

2014-1-26 UP

ご機嫌よろしゅうございます。

毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。

昭和24年1月26日
奈良の法隆寺金堂が炎上
壁画が焼損するという事件が起きました。

この火災の原因は
壁画の模写をしていた作業員が使用していた
電気座布団のスイッチの切り忘れとされており
火災後は皮肉にも、模写によって当時の壁画の様子を
知ることとなります。

この事件をきっかけに
災害による文化財の
保護に対する声が高まり、
昭和25年「文化財保護法」が制定され
以来各地でこの26日に防火訓練が行われています。

今年は国宝「出雲大社本殿」(島根県出雲市)
その他で開催予定です。

【告知】
本日大阪にて上映中「父は家元」
10:00からの映画上映終了後、
ナレーションを務めた小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶
を行います。

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ

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馬上杯

2014-1-23 UP

1月23日 馬上杯

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は干支、馬にちなんだ道具
「馬上杯(ばじょうはい)」を
ご紹介します。

高台と言われる、茶碗の脚の部分が長い
この馬上盃は
中国を起源とし、
武将が馬に乗ったまま
盃を酌み交わす時に使ったことから
その名がついたとされます。

戦国武将であった上杉謙信は
大変な酒豪で、
山形県の上杉神社稽照殿(けいしょ うでん)に
現在展示されている春日杯や馬上杯という
大杯を愛用していたそうです。

茶道では初午の頃に取り合わせられることも
あります。

午年ということでスタートダッシュが
今年一年を決める大事なことと思います。
明後日にせまる映画「父は家元」が上映とともに
大ヒットすることを楽しみにしております。

【告知】
映画 「父は家元」
遠州流茶道Facebookページ
にて随時更新して行く予定です。
是非
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水の寒

2014-1-22 UP

1月22日 寒の水

ご機嫌よろしゅうございます。

本日は寒の水についてお話ししたいと思います。

大寒については20日に触れましたが、
この日から立春までの期間を指すこともあります。

最も寒さが厳しくなるこの期間に汲んだ水は、
古くから腐らないとされ、容器に入れて保管したり
味噌や酒、凍り豆腐などを仕込むのに使用されてきました。

これは厳しい寒さにより、
雑菌の活動が抑えられるためと考えられています。

またこの水につけた餅を水餅といい、
これも餅を腐らせないための知恵でした。

冷凍庫もなかった時代
自然の力を最大限に利用した保存法です。

【告知】

本日 1月22日 レディオ湘南「palette」トーク番組で、
小堀優子さんが出演します。

レディオ湘南HP
http://www.radioshonan.co.jp/index.php

 
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寒稽古

2014-1-20 UP

1月20日 大寒

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は1月20日

二十四節気でいう大寒にあたり、
一年で最も寒い時期に当たります。
二十四節気は古代中国でつくられた季節区分法です。

この時期に
武道では精神修養の意を込めて
寒稽古が行なわれます。

宗実家元も毎年母校の学習院で
剣道の寒稽古に参加されています。

大抵この寒稽古と点初めが重なるため

明け方寒稽古に向かわれ、日の出とともに
宗家に戻り、点初めの支度にとりかかられています。

ちなみに今年は1月5日から11日の一週間でした。

 

今週末からテアトル新宿、シネリーブル梅田にて公開される

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」にも

お家元が寒稽古に励まれるシーンが収録されております。

普段は見られないお家元の剣道着姿にもご注目くださいませ。

 

【告知】

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遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
上映時間のお知らせ。

1/25~1/31
テアトル新宿
10:50~
12:50~
19:00~
の三回。

2月以降は未定です。
皆様のお誘い合わせのうえ劇場まで是非
足をお運びくださいませ!

映画 父は家元   公式ホームページ

初観音

2014-1-18 UP

1月18日 初観音

「初観音紅梅焼きのにほひかな 」

昭和初期の俳人
川端茅舎(かわばたぼうしゃ)の俳句です。

1月18日の今日は初観音。
一番最初の観音菩薩の縁日です。
この日に観音菩薩をまつる各寺院で
縁日が開かれ、参詣者でにぎわいます。

また俳句では新年の季語に使われます。

「紅梅焼」 は江戸時代、浅草
浅草寺の境内にあった紅梅にちなんで
作られた梅の花の形の小さいお煎餅のことです。

「新年を迎え、初観音の日に浅草寺の参道を歩いて
いると、紅梅焼きの香ばしい匂いがした。」

といったところでしょうか。

ちなみにこの「紅梅焼」
現在では一軒、看板にその名を残すのみで
実際には売られていないようです。

【告知】
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
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左馬

2014-1-17 UP

1月17日 左馬

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は午年にちなんだお話

お店に入って、将棋の駒に馬の字が左右反転して書かれた置物を
目にしたことはありますか?

これは左馬(ひだりうま)とよばれるもので
駒の生産で有名な天童市で生まれた独自の将棋駒です。

この左馬には、昔から商売繁盛や招福万来の意味が
込められています。
なぜかといいますと…

「うま」を逆から読むと「まう」と読めます。
「まう」という音は、「舞い」を思い起こさせ
おめでたい席などでは昔から舞がかかせないものであったため
「左馬」は福を招く縁起のよい文字とされています。

馬は人がひいていくものですが、
逆に馬が人をひいてくる…つまり招き入れる
につながり商売繁盛、千客万来に。

馬は右から乗ると転ぶという習性があるそうで、
必ず左側から乗ることから
「左馬は倒れない」として、人生をつまづくことなく過ごすことができる
縁起のよいもの。

など他にも多くの説があります。

陶芸の世界では、このような理由で
新しい窯に火を入れるとき、
末永く窯が栄えるようにとの願いをこめ、
左馬を描いたものを焼くことが常の習いとなっているそうです。

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初削り

2014-1-16 UP

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1月16日 初削り

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は初削りの茶杓についてご説明します。

遠州流では歌会始めの御題に因んで竹を選び、茶杓を削ってこれに歌銘をつけます。
歌銘は、和歌を道具の名前としたもので、遠州公は自ら指導して作らせた道具や、見出した道具にこの歌銘を好んで用いました。
今年お家元がお作りになった歌をご紹介致します。今年の御題「静」に因み世の中の流れは急に任すとも 茶の湯の心常に静かにITを始めとし、現代社会はあまりにも情報が氾濫し、めまぐるしい。そういう時であるからこそ、人と人とが心を交わせる茶の湯は大きな意義があり、そこでは常に心を平穏に保ち静かでありたいという想いを詠じたもの。この初削りも、そしてこれまで紹介してきましたことがらも、毎年その時々の創意工夫を加えられ、変わらず行われていきます。

福岡の点初めにいらっやる方は、是非ご自分の目でお確かめください。

古えの教えを大切にしつつ

新しい試みに果敢に挑戦していく

遠州流茶道の心を表す点初めです。

さて6日間続いた東京での点初めも無事終わりそして新年の始まりです。

本年も素晴らしい一年間となりますように。

【告知】

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