清明

2014-4-4 UP

4月4日 清明(せいめい)

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は二十四節気の「清明」です。

「暦便覧」には
「万物発して清浄明潔なれば、
此芽は何の草としれるなり」
と記されています。

花々は咲きほこり、万物が若返り、
清らかで明るく美しい季節です。

中国における清明節は祖先のお墓参りをし、
日本におけるお盆に当たる年中行事です。

また清明節前に摘んだ茶葉を「明前茶」、
清明から穀雨までの茶葉を「雨前茶」、
穀雨以後の茶葉を「雨後茶」といいます。

中国で清明節に近い時期に摘む茶葉は、特に香りと甘みがあり、
高級茶葉の扱いをされるそうです。

映画 父は家元

2014-4-3 UP

4月3日 映画「父は家元」

ご機嫌よろしゅうございます。
好評につき遠州流茶道 ドキュメンタリー映画
父は家元が
池袋、新所沢にて凱旋上映が決定されました。
4月19日にはシネリーブル池袋
(http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/)
にてお家元とナレーションを務めた次女の
優子さんお二人が舞台挨拶をされる
予定です。

先日の公開討論会において、
林屋晴三先生映画の感想を
このようにおっしゃっていらっしゃいました。

作りこまれたところがなく、全てが自然で
映画の内容が小堀家そのもの。
お茶の家はこうあるべきと
志ある人は感じたのではないかと思います。

前回の上映でご覧になれなかった方
一度ご覧になり、お知り合いにお勧めしたい方
是非映画館に足をお運びください。

詳細はホームページをご確認ください。

花ぐもり

2014-3-26 UP

3月26日 花ぐもり

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は「花ぐもり」について

春は「かすみ」の多い月です。
遠州公も「書き捨ての文」に
「春は霞…」と書かれています。

霞がかかってくもったようになる様子を
「花ぐもり」と言ったりします。
三月から四月にかけて花の咲く頃は
冬・夏の季節風の変わり目で、曇りがちの日が多くなります。
空が薄く曇り、花々が霞んだ様子を
日本人はむしろ美しいと感じることが多いようです。

桜の名所である
奈良の吉野山の景色は
「照らず降らずの花曇り」
と称されます。

菅原道真公

2014-3-25 UP

3月25日  菅原道真公

ご機嫌よろしゅうございます。

本日は旧暦のでいう2月25日
菅原道真公のご命日です。

先月の2月25日に道真公を偲ぶ天神茶会が行われました。
道真公といえば梅が思い浮かび、
茶会の趣向としては大変ピッタリなのですが、
旧暦のご命日である今頃には
既に梅は見頃を終えるころです。

現在でも旧暦のご命日にご供養が行われているところも多く
この時期を盛りに咲く菜の花をお供えものに
載せていました。
そのため道真公のご供養は
「菜の花の御供(ごく)」と呼ばれています。

また江岑宗左「千利休由緒書」承応二年(1653年)によれば
利休が堺に追放された時、出発に際し

利休めはとかく果報のものぞかし 菅丞相になるとおもへば

という狂歌一首を書いたことが記されています。
菅宰相とは道真公のことを指します。

利休が最後に生けた花も菜の花なのだそうです。

在中庵

2014-3-15 UP

3月15日 遠州公の愛した茶入「在中庵」

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は遠州蔵帳記載の茶入
「在中庵(ざいちゅうあん)」を
ご紹介します。

この茶入はもともと堺の数寄者
道休という人が所持していたもので
遠州公が、道休の住んでいた寺の在中庵から
命銘しました。

遠州公秘蔵の茶入として蔵帳茶入の第一に挙げられていて
およそ55回の茶会で使用しています。

この茶入のためだけに使用する棚
「在中庵棚」まで作るほどの愛蔵ぶりです。

現在では大阪の藤田美術館に収蔵されています。

【告知】

映画 『父は家元』 舞台挨拶のお知らせ

本日3/15(土)17:35より上映の回にて、

小堀宗実御家元の舞台挨拶が決定しました。

当日10:00よりシネモンド窓口にて整理券を配布致します。

舞台挨拶の回は、整理券の順番にご入場いただきます。

整理券のお渡しは、お一人につき2枚までとさせていただきます。

三角抹茶

2014-3-13 UP

3月13日
「三角抹茶」

ご機嫌よろしゅうございます。
現在映画「父は家元」上映館で小山園より
限定販売している小堀優子さんプロデュース三角抹茶についてご紹介します。

映画をご覧になった方で
既に劇場で購入されていらっしゃるかもしれません。

この「三角抹茶」は一服分の抹茶を三角の
パッケージに詰めていて、
ころんとして大変可愛らしく、それでいて実用的です。

実はこの商品は小山園で製品化され
お家元のお好みの抹茶「初の森」が使用されています。
外出先に携帯したり、お抹茶を飲んだことの無い人にも
気軽に楽しんでもらいたい。
そんな思いから、従来あった個包装の抹茶に
更なる創意工夫を加え、モダンで使いやすいこの商品を作られました。

自宅で楽しむ際にも、一缶消費するまでには
風味も次第に損なわれてしまいますが
この三角抹茶では一回分づつ開封するため
香りも味もいつも新鮮な抹茶が楽しめます。
また立体的な三角の形にすることで、お茶が包装内で固まらず
振るいたての抹茶のように点てやすいのです。

今までありそうでなかった一工夫。
古の教えを守りながら
新しい試みに果敢に挑戦していく
遠州流の教えを体現し
新たな風を吹き込んで下さいました。

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【告知】
映画父は家元
明日で福岡中洲大洋の上映が終了いたします。

椿餅

2014-2-27 UP

2月27日  椿餅

椿餅

ご機嫌よろしゅうございます。

そろそろ和菓子屋さんで
「椿餅(つばきもち」が並ぶ頃になりました。
今日はその椿餅についてご紹介します。

「椿餅」は日本最古の餅菓子の一つで
「源氏物語」の若菜の巻上や
「宇津保物語」、「藻塩草」などにも
「つばいもちひ」の名が見られます。

椿餅といえば、椿の葉の間に
俵形の道明寺生地をはさんだもので、
道明寺は関東ではほとんど好まれていませんが
中に餡が包まれています。

2月頃の季節菓子としてよく目にしますが
昔は甘い小豆餡などはまだなく、
甘味は生地に甘葛(あまづら…つたの汁を煮詰めたもの)
を練って団子状にし、椿の葉で包んだもので
現在とは味もだいぶ異なった
ものだったのでしょう。

【告知】

映画 父は家元

金沢:シネモンド

上映時間

(1)10:15~(2)15:30~(3/8~15)

(2)10:15~(2)17:35~(3/15~20)

(1)18:00~(3/21)

 

 

 

映画 父は家元 公式ホームページ

天神茶会

2014-2-25 UP

2月25日  天神茶会

ご機嫌よろしゅうございます。

昨日ご紹介しました菅原道真公は
学問の神様として大変有名です。

2月25日は道真公の祥月命日で
遠州公が道真公を大変有名崇敬していたことから
遠州茶道宗家では例年
この日に御自影天神供養茶会が開かれます。

床の間に菅公自筆と伝わる
御自影天神像が掛けられ、
法要の後、お茶をいただきます。

この天神像は、
小堀家に代々伝わる遠州蔵帳所載の掛け物です。
鎌倉時代に描かれており、
遠州公の依頼により江月宗玩禅師が
像の上に賛を追筆しています。

この天神様
法要が終わるとお顔の頬が
ぽ~っと赤らむと言われています。
【告知】

映画 父は家元 公式ホームページ

東風ふかば

2014-2-24 UP

2月24日 東風吹かば

ご機嫌よろしゅうございます。  成趣庵の梅も見事な花を咲かせてています。  庭に立ち、今を盛りに咲き誇る梅を眺めていると 自然と気持ちもほころびます。

さて皆さんは飛梅伝説をご存知でしょうか?

901年(昌泰4)  時の右大臣であった菅原道真は、  藤原氏の陰謀により無実の罪に問われ、  大宰権帥に左遷させられてしまします。 そして都を離れる日が来ます。

幼い頃より親しんできた自宅の梅の木に、

東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花                  あるじなしとて春なわすれそ

と詠み、都を後にします。

すると主を想った梅が、一夜のうちに大宰府の道真の元へ 飛んで来たといわれています。

明日は天神茶会です。

【告知】

映画 父は家元 公式ホームページ

うど

2014-2-17 UP

2月17日 うど

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は旬の食材「うど」を
ご紹介します。

水分量が多く、食物繊維、アスパラギン酸な
ど多く含み栄養価も高い食材です。

意外に思われるかもしれませんが
ウドの出荷日本一が東京です。
自生のものでは若葉、つぼみ、
芽および茎の部分を食用としますが、
栽培されているものは日の当たらない地下で
モヤシのように茎を白く伸ばして出荷します。

東京での生産は江戸時代
江戸時代末期に武蔵野市で始まりました。
人よりも早く初物を食べることが
「粋」とする江戸っ子気質が
春先に独特な香りと歯ごたえの「うど」を
我先に買い求めたようです。

アクが強く、下ごしらえにひと手間かかりますが
ぬたの和えものなどはとても美味しい…そうです。
是非挑戦してみたい食材です。

【告知】

雑誌「財界」3月11日号
2月25日(火)発売  定価610円(税込)
※宗実家元のインタビュー記事が掲載されます。

映画 父は家元 公式ホームページ