2014-7-23 UP
7月 23日 大暑
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は二十四節気の大暑にあたります。
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。
一年で最も暑い時期とされ、
大寒のちょうど半年後にあたります。
『暦便覧』には
「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」
と記されています。
近年では温暖化などの環境問題を考える取り組みとして
この大暑の日に、
同日同時刻に、全国の参加者が一斉に打ち水をすることで、
気温を2度さげようというものだそうです。
2014-7-23 UP
7月 23日 大暑
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は二十四節気の大暑にあたります。
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。
一年で最も暑い時期とされ、
大寒のちょうど半年後にあたります。
『暦便覧』には
「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」
と記されています。
近年では温暖化などの環境問題を考える取り組みとして
この大暑の日に、
同日同時刻に、全国の参加者が一斉に打ち水をすることで、
気温を2度さげようというものだそうです。
2014-7-22 UP
7月 22日 朝顔(あさがお)
朝顔は朝露をおびて咲くといへど
夕顔にこそ咲きまさりけれ
ご機嫌よろしゅうございます。
暑さのこたえる夏ですが、
早朝ばかりは少し暑さもやわらぎ、
人の往来の少ない静かな時間、朝顔の咲く様子を眺めるのも
涼を感じるひと時ではないでしょうか?
先ほどの和歌は万葉集に登場する朝顔です。
今日私達が目にしている花はヒルガオ科の一年草で、
朝に花を咲かせ、午前中にしぼんでしまいますが、
万葉集に詠まれる「あさがほ」はしぼみません。
どうやら現在の「朝顔」とは異なるようです。
「顔」というのは「顔花」という意味
つまり、朝に咲く顔花(美しい花)」という意味があります。
平安時代、薬用として渡来した「牽牛子(けにごし)」の花
蔓が牛を引ける程強いという意味がありますが
この「牽牛子」の花が、朝に美しい花を咲かせるので
「朝顔」と呼ばれるようになりました。
2014-7-15 UP
7月15日 中元(ちゅうげん)
ご機嫌よろしゅうございます。
今日はお中元のお話を。
お世話になった方へ贈り物をする現在のお中元
この習慣は古くは神や御先祖への捧げ物でした。
もともと中国では道教に由来する年中行事として
年三回、それぞれ天官、地官、水官
という神々にささげものをする日があり、
その中で15日に祀る地官のことを「中元」と呼びました。
この中元の神様は善悪を分別し、人間の罪を許す役目なので
さまざまな贖罪の行事が催されます。
この風習が日本にもたらせられ、お盆の祖霊供養に
お供えを贈った風習と混じり合って
仏に供えるお供物を親戚や隣近所に贈る習慣となった
といわれています。
2014-7-10 UP
7月10日 今日お参りすれば一生分の御利益あり
四万六千日
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は7月10日
この日には観世音菩薩の縁日が開かれます。
この日に参詣すると、四万六千日分お参りするのと
同じご利益があると言われています。
年に換算すると、約126年に相当し、一年で一生分
参詣できたことになります。
東京では浅草寺や護国寺の四万六千日が有名です。
徳川時代以来、江戸の庶民はこの日に浅草寺に詣でて
雷よけの赤玉蜀黍や、盆の草飾りのほおずきや
つりしのぶを買って帰りました。
この縁日に合わせて、現在でも境内でほおずき市が
催されており、夏にかかせない風景です。
2014-7-9 UP
7月 9日 瓢箪(ひょうたん)
ご機嫌よろしゅうございます。
夏になると瓢箪がその実をつけ、愛嬌ある姿を見せてくれます。
瓢箪はユウガオの変種とされ
「ひさご」とも「ふくべ」とも呼ばれ、
初夏に白い花を咲かせ、
縦に割り、水をすくったりもされたことから
柄杓も「ひさぐ」→「ひしゃく」となり
「ひさご」から由来する言葉ともいわれています。
4月 18日にご紹介しました、遠州公の好む形としても
代表的なもので、禅の教えに通づるものがあります。
小堀家歴代の印にも瓢箪の形が用いられているのも
この教えに由来するものと考えられます。
この瓢箪という字、実は「瓢」と「箪」別々のものであることを
ご存知でしょうか?
「箪」は竹で編んだ入れ物で、これにご飯を入れ器として使う
ものでした。
「瓢」には飲み物を。これがいつしか一つになり、
瓢箪という名称になったと考えられます。
「一瓢の飲 一箪の食」という言葉もあります。
2014-7-8 UP
7月8日 素麺(そうめん)
ご機嫌よろしゅうございます。
七夕の昨夜、皆さんは何を召し上がりましたか?
朝廷ではこの日の夜の食事には、中国の故事に基づき
索餅という小麦料理を食べていました。
索には縄をなうという意味があり、
細く紐状にし、二本の縄のように合わせたものだと
考えられています。
中国では7月7日に亡くなった帝の子供が疫病を流行らせ、
その魂を鎮めるために7日の日に
好物だった索餅が供えられていました。
この索餅が奈良時代に日本に伝わり、
麦の収穫期に麦餅を作る風習とともに宮中行事に取り入れられ、
一般にも広がっていきました。
そして索餅はのちに素麺に変わり、
七夕に素麺を食ベるようになったといわれています。
また、そうめんを天の川や織姫の織り糸に見立てて、
七夕に素麺を食べるという説もあります。
この素麺の具、筆者はシーチキンを入れるのが定番です。
コクがでておいしいので必ず入れます。
皆さんのお気に入りの具はなんですか?
2014-7-5 UP
7月 5日 遠州公の愛した茶入「瀧浪(たきなみ)」
ご機嫌よろしゅうございます。
本日は遠州蔵帳所載「瀧浪(たきなみ)」
についてご紹介します。
この茶入の正面に流れる釉薬の景色が
瀧浪のように見えることから
遠州公が名銘しました。
なるほどよく見ているとまるで
目の前に滝がしぶきをあげて流れ落ちるような
景色が思い浮かびます。
家臣である勝田八兵衛が
この茶入を遠州公に献じたところ、
その褒賞として青江の脇差を与えたことから
「青江(あおえ)」とも呼ばれています。
青江は豊富な鉄資源の産地である備中の刀工の一派です。
後に松平不昧公にも伝わり、
「雲州蔵帳」にも記載されています。
2014-7-4 UP
7月 4日 テディベアと遠州流
ご機嫌よろしゅうございます。
皆さんはテディベアご存知でしょうか?
このクマのぬいぐるみは、子供から大人まで
広く愛されています。
シュタイフ社(Steiff)は、1880年にドイツで誕生し、
世界で初めてテディベアを作りました。
職人の手作業で一体ごと丁寧に作られています。
このシュタイフ社では世界限定ベアを制作しています。
例年この限定物は瞬時に売り切れてしまうそうです。
この夏
お家元監修の茶道テディベアがシュタイフ社発売されます。
詳細はまた後日に
今回の限定テディベアは世界限定1500体。シリアルナンバーが刻まれた証明書が付いているそうです。
2014-6-30 UP
ご機嫌よろしゅうございます。 今日は6月30日 「夏越の祓」という行事が 行われる日です。 旧暦の六月は、夏の終わりの月ということで「夏越の祓」と 呼ばれます。一年の前半が過ぎたところで、 その半年の穢れを祓う行事です。 神社では大きな茅(ちがや)の輪が飾られ、 参詣者がその輪をくぐり、厄除けを祈願します。 この行事は神話に由来しています。 スサノオノミコトが、かつて旅先で宿を与えた一族に対して 茅の輪を渡し、それを身につけた一族の子孫であれば 疫病から逃れられる と記された「備後国風土記」に由来します。 (一方宿を断った弟の家は滅ぼされてしまいます。) 宿を与えた人物の名は「蘇民将来(そみんしょうらい)」といい、 この名は茅の輪くぐりの時に唱えられたり、 「蘇民将来子孫家門」と書いて家の入り口に貼る 風習が残っています。 宗家の近くでは、東京大神宮でこの茅の輪が飾られますので、 半年の厄を払いに、足を運ばれてはいかがでしょうか?
2014-6-29 UP
6月 29日 荒木村重の末裔・岩佐又兵衛
岩佐又兵衛は先週日曜日にご紹介しました
荒木村重の子供です。
又兵衛が生まれた翌年、村重が信長に反旗を翻し、
一族のほとんどが惨殺されてしまいます。
しかし赤ん坊だった又兵衛は落城間際に乳母に救い出され,
幸いにも生き残り、本願寺に預けられたとされています。
その後、岩佐という母方の姓を名乗り、京に住んで絵師となりました。
その才能を買われ、40歳頃から20年ほど
福井藩で絵師として藩主や有力者の御用を務め
その後三代将軍徳川家光の娘・千代姫が
尾張徳川家に嫁ぐ際の婚礼調度制作を命じられ
江戸に移り住みます。
浮世絵の先駆者として名高い人物です。