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3月 16日 朧月(おぼろづき)

3月 16日 朧月(おぼろづき)

ご機嫌よろしゅうございます。

うららかな春の季節。
夜にはぼんやり霞んだ夜空に月がでると
なんとも言えない柔らかい月明かりに
思わず見入ってしまいます。

この時期の月を朧月と呼びます。

菜の花畠に入日薄れ
見わたす山の端(は)霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し
里わの火影(ほかげ)も森の色も
田中の小路をたどる人も
蛙(かはづ)のなくねもかねの音も
さながら霞める朧月夜

高野辰之作詞のこの歌は、幼い頃習った方も
多いかとおもいます。

日本気象協会では一般の応募から意見を募り、
有識者が「季節のことば36選」を選定
し、3月の言葉として、この朧月が選ばれています。

朧(おぼろ)という日本ならではの繊細な言葉の響き
そして、その言葉にピタッとはまる美しい情景です。

遠州流茶道連盟
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