遠州忌茶筵

2014-3-9 UP

3月9日 遠州忌茶筵

ご機嫌よろしゅうございます。
本日3月9日は流祖遠州公を偲び
東京美術倶楽部において、
遠州忌の茶会がとり行われます。

遠州公のご命日旧暦2月6日にちなみ
新暦の3月第二週日曜日に
茶会を行います。

映画「父は家元」にもありましたが、
大床脇の厨子には流祖小堀遠州公の尊像が祀られ
お家元が遠州公に献茶をし、その後
天目茶碗にてお茶をいただきます。

お家元はじめ、門人一同
流祖遠州公に想いを馳せ、偲ぶ
ひと時です。
【告知】
映画 父は家元 【舞台挨拶】
金沢 シネモンドにて御家元舞台挨拶がございます。

3月15日(土) 2回目(17:25~)の上映前に行います。

雪の日には紅梅一輪

2014-2-13 UP

2月13日 「雪の日には紅梅一輪」

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は梅にちなんだお話をご紹介します。

遠州の「綺麗さび」と利休の「侘び」
この違いをよく表すエピソードがあります。

ある雪の日、利休がお茶室にお客様を招きますが
その席の床の間には
掛物も花も何も飾ってありませんでした。
利休は
「雪も花である。 雪の日に花は要らぬ」
と話しました。

一方、遠州は
「雪の日には紅梅一輪」
と言っています。

利休の求めるのは
自然の中に見出す厳しさも含んだ美しさ

それと対照的に
雪の路地を抜け、席中に入ってうつる紅梅の色に
ほっと温もりを感じてほしいという
遠州の美意識

それぞれの生きた時代が
その精神性に反映されて生まれた
美しさです。

【告知】
映画 父は家元 上映案内
・テアトル新宿     21日まで
・横浜ニューテアトル 14日まで
・福岡中州大洋    21日まで
・金沢シネモンド    3月8日~21日
・名古屋 伏見ミリオン 4月5日~18日
・青森 シネマ・ディクト 4月19日~5月2日

映画 父は家元 公式ホームページ

遠州公ご命日

2014-2-6 UP

2月6日  遠州公ご命日

本日は流祖小堀遠州公のご命日です。

毎年この祥月命日の2月6日には
ご家族揃って京都の大徳寺孤篷庵へ
お墓参りにいかれます。

本堂において法要を営み、
その後遠州公のお墓参りをされ
お墓参りが済むと
茶室「忘筌(ぼうせん)」において、ご住職と一緒に
お抹茶をいただきます。

孤篷庵は
1612年、大徳寺塔頭・龍光院内に、
遠州公が自らの菩提所として建立します。
この龍光院は、黒田長政が父・如水(黒田官兵衛)
の菩提寺として建立した寺です。

1643年、孤篷庵を龍光院から
現在の場所(瑞源院隣地)に移転しています。
最晩年の2年ほどはこちらにいたといわれます。

1647年、2月6日に伏見奉行屋敷で亡くなり、
ここ孤篷庵に葬られました。

 

【告知】

2月8日 長浜の慶雲館にて盆梅展がございます。

その際御家元の命名式が予定されております。

本阿弥光悦

2013-11-11 UP

寛永14年(1637) 2月3日、本阿弥光悦は80歳で没しました。その訃報を受けた遠州は、お悔やみの書状を書き、光悦の養嗣子の光瑳に宛てて送りました。遠州と光悦の関係の中で、最もよく知られている事柄は「膳所光悦」の茶碗誕生の一件です。寛永13年(1636) 5月21日に、品川林中の御茶屋に将軍家光をお迎えして献茶された際に、その控えの茶碗として用いられたのが、光悦に依頼して作製された、膳所光悦の茶碗でありました。この大事なお茶会に遠州が光悦を選んだことは、当時光悦を最も優れた芸術家として、またその人間性をも含めて尊敬していたからに他ならないと言えます。また光悦自身も、遠州が指導した膳所窯の性質を認めたことからこの茶碗が完成しました。したがって、遠州と光悦の、心と心の通いあいの結晶が、膳所光悦の茶碗となったといえます。