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結び柳と水仙

1yanagi月7日 (水)結び柳と水仙

ご機嫌よろしゅうございます。
お正月の飾りとして入れられる結び柳
宗家では、お家元が水仙とともに
清々しい青竹に生けて合親亭に飾られます。

結び柳は、唐の張喬の詩に

離別河邊綰柳條(河辺に離れて柳条をわかぬ)
千山萬水玉人遙(千山万水玉人遥かなり)

とあり、昔の中国では大陸のため河を利用する
ことが多く、門出の際に送る者と送られる者が、
柳の枝を持ち、柳の枝と枝を結び合わせて
別れるという古い風習がありました。
輪にすることで、再び巡ってもとに帰ることを意味
するなど諸説あります。

この故事から、利休が送別の花として
「鶴一声」と呼ばれる有名な名物花入に
柳を結んで入れたのが茶席で柳を入れた
はじまりではないかと言われています。

お正月の柳はその年の門出を祝う飾りとして、床の隅から
長く垂れていけるものです。

そしてその根占めに入れられる水仙
昔から茶の湯の花として愛されてきた花で、
十一月からから新年にかけて、村田珠光や千利休
細川三斎などの茶人が多くいけており、
遠州公も水仙を特に好んで冬によく用いました。

次々に蕾をつけて花を咲かし、
またその清楚な美しさから
今でも新年に好んでいけられます。

遠州流茶道連盟
遠州流茶道連盟