3月 27日 遠州公所縁の地を巡って
3月 27日 遠州公所縁の地を巡って
伏見での出会い
茶碗「六地蔵」と井戸茶碗
ご機嫌よろしゅうございます。
六地蔵の地で出会ったものの一つに
小井戸「六地蔵」があります。
遠州公が伏見六地蔵で見出したことから
名付けられた茶碗で、小井戸の代表的な名碗です。
遠州公は常に傍らに置いて愛用したといわれています。
後に末弟の仁衛門左馬助政春に渡り、京都の小堀家に
代々伝わってきましたが、幕末になって売り立てられ
以後所有者を転々とし、
現在は泉屋博古館に所蔵されています。
さて、一井戸・二萩(楽)・三唐津
などとも言われるように、
茶碗の中でも井戸は筆頭に挙げられるものです。
井戸茶碗は高麗茶碗の一種で、朝鮮王朝時代の初期から
中期頃にかけて作られ、室町時代以降に
日本に伝わったとされています。
大井戸、小井戸、青井戸などの種類があり
なかでも大井戸は名物手とも呼ばれ
大振りでたっぷりとした茶碗です。
意外なことにこの大井戸の茶碗、
遠州公は所持していませんでした。
それは大井戸は大大名に、という
茶の湯の第一人者としての謙虚さと、
粋な考えからであろうと思われます。