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6月 8日 (月) 太田道灌と蓑傘

6月 8日 (月) 太田道灌と蓑傘

ご機嫌よろしゅうございます。

梅雨の時期の外出に傘は欠かせません。

そして昔は雨の時、蓑を使用していました。
今日はこの蓑にまつわる太田道灌のお話をご紹介します。

太田道灌は江戸城を造ったことで有名です。
築城の名人で、また歌人としても知られた武将でした。

さて、神田川の桜並木に「面影橋」という橋が架かっており
この面影橋に「山吹の里」という石碑があります。

ある日、鷹狩に出かけた若き道灌が、
にわか雨に遭遇し、村のあばら家で蓑を借りようとしました。
しかし家から出てきた少女は無言のまま、
山吹の一枝を道灌に差し出します。

その意味が分からない道灌は怒って
その場を立ち去りましたが
あとで家臣から

七重八重 花は咲けども山吹の
実の一つだになきぞ悲しき

という後拾遺集の歌に寄せて、少女が
蓑のひとつさえ持てないかなしさを
山吹の枝に託したのだと聞かされます。
自分の無学を恥じた道灌は
それ以降歌道に精進したといわれています。

遠州流茶道連盟
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