お問い合わせ

9月 23日(水) 遠州流茶道の点法

9月 23日(水) 遠州流茶道の点法
「天目 その2」

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は先週に引き続き、天目についてのお話を。

天目茶碗には、覆輪(ふくりん)の付いたものと
ついていないものがあります。
覆輪とは茶碗の口縁部を補強するために覆う
細い金属製の輪です。この覆輪のあるなしで
茶碗の清め方の扱いも少し変わります。

天目茶碗を天目台にのせて使用し、茶巾は
両辺裁ち切りのものを真にたたみ、
天目用の茶筅を使用します。
また茶杓は牙(げ)の真の茶杓を使用します。

また遠州流茶道では通常お茶の量にあった湯を
一度で入れて点てますが、台天目の場合は貴人に
対するご祝儀の意味で、茶を十分練った後
少し湯を加えます。(加え柄杓)
また亭主は挨拶する際に、通常点法座のまま挨拶しますが、
台天目では一膝貴人の方へ向いて挨拶をします。

そして袋天目点法とは、名物裂などの仕服が
ついている天目茶碗を、その仕服に納めて
天目台にのせて、濃茶を点てる点法です。

相伴のいる場合は別の茶碗で点てます。
この相伴付の点法についてはまた改めてご紹介します。

遠州流茶道連盟
遠州流茶道連盟