鶯餅

2014-2-12 UP

2月 12日  鶯餅

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は季節の和菓子
「鶯餅(うぐいすもち)」についてのお話

春告鳥とも言われる鶯を思わせる
可愛らしい形のお菓子
「鶯餅」

現在では鶯餅は全国で作られてますが、
発祥は奈良の菊屋というお菓子屋さんとされており
この鶯餅にはこんな逸話があります。

天正の頃(1580年代)
豊臣秀吉の片腕として有名な弟、豊臣秀長は
大和郡山城主でした。(現在の奈良県あたり)
兄である秀吉を招いた茶会に使用するため
珍菓を作るよう
御用菓子司 菊屋治兵衛に命じて
献上されたのがこのお菓子。
秀吉はとても気に入り、
「鶯餅」という菓銘を下賜したということです。

ちなみに遠州公の父 正一次は当時
秀長の家臣として仕えており
遠州公も父と共にこの秀長に
小姓として仕えることとなります。

【告知】

金沢シネモンドにて 3月8日~21日で「父は家元」 の上映決定。
上映時間

(1)10:15~(2)15:20~

映画 父は家元 公式ホームページ

映画 父は家元 公式ホームページ

父は家元

2014-2-7 UP

2月7日
ご機嫌よろしゅうございます。

遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿の映画館でも上映が増え、
夕方お仕事帰りの方でもご覧になれるようになりました。

茶道界初のドキュメンタリー映画ということで
流派、茶道経験の有無を問わず多くの方が
ご覧下さり、
TBS系列「王様のブランチ」でもミニシアター部門第5位
に紹介されるなど大変話題となっています。

喜多郎さんの音楽ともあいまって
遠州流綺麗さびの世界が
ドキュメンタリーでありながらドラマティック
に映し出されます。

この映画をきっかけに
遠州流に興味をお持ち下さった方
また、遠州流門人で、このメールマガジンをご覧くださっている方

是非ご一緒に
綺麗さびの世界を感じていきましょう。

このメールマガジンがそのお手伝いとなれば
幸いです。

【告知】

映画 父は家元  テアトル新宿での上映拡大!

○2月8日~14日

平日(1)10:00(2)17:25土日祝(1)10:00(2)20:10

15日以降は未定

○シネリーブル梅田・横浜ニューテアトル 上映中

○2月8日より福岡中州太洋 上映開始

映画 父は家元 公式ホームページ

 

遠州公ご命日

2014-2-6 UP

2月6日  遠州公ご命日

本日は流祖小堀遠州公のご命日です。

毎年この祥月命日の2月6日には
ご家族揃って京都の大徳寺孤篷庵へ
お墓参りにいかれます。

本堂において法要を営み、
その後遠州公のお墓参りをされ
お墓参りが済むと
茶室「忘筌(ぼうせん)」において、ご住職と一緒に
お抹茶をいただきます。

孤篷庵は
1612年、大徳寺塔頭・龍光院内に、
遠州公が自らの菩提所として建立します。
この龍光院は、黒田長政が父・如水(黒田官兵衛)
の菩提寺として建立した寺です。

1643年、孤篷庵を龍光院から
現在の場所(瑞源院隣地)に移転しています。
最晩年の2年ほどはこちらにいたといわれます。

1647年、2月6日に伏見奉行屋敷で亡くなり、
ここ孤篷庵に葬られました。

 

【告知】

2月8日 長浜の慶雲館にて盆梅展がございます。

その際御家元の命名式が予定されております。

福寿草

2014-2-5 UP

2月5日 福寿草

ご機嫌よろしゅうございます。

立春も過ぎ、
厳しい寒さもあともう少しの辛抱です。

さて今日は福寿草(フクジュソウ)について
お話ししたいと思います。

福寿草は2月頃
初春に先駆けて花を咲かせます。

福を寿ぐという名も新春の祝いの込められた名で
他にも
元日草(がんじつそう)や
朔日草(ついたちそう)との別名もあります。

日本では北海道から九州にかけて分布し
山林に生育します。

江戸時代には多数の園芸品種も
作られている古典園芸植物で、

流祖である遠州公も
「フクツグ草」の名称で、
よく茶席に用いています。

厳しい寒さの中にも負けじと咲く
美しい金色の花は
やがてくる春の訪れを感じさせてくれます。

 

【告知】

【父は家元】[舞台挨拶]
2月9日に福岡にて御家元が舞台挨拶を行います。
場所:福岡中洲大洋1
時間: (1)10:10の上映回終了後15分間 …
(2)12:30の上映回前
★12:20から10分間

立春

2014-2-4 UP

2月4日 立春

ご機嫌よろしゅうございます。
2月4日の今日は立春(りっしゅん)

暦の上では春となりました。
古くは立春を新しい年の始まりとしていました。
1月31日に旧正月とご紹介しましたが、
立春が新年?と疑問に思われるかもしれません。

立春は24節気と呼ばれるものの一つです。

旧暦は月のめぐりによる暦で、
この太陰暦による季節のズレを正し、
季節を春夏秋冬の4等区分にするために
考案された区分手法の1つが24節気です。

旧暦では新月が必ず1日となるので
立春が正月前になると年内立春、
後になると新年立春と呼ばれました。
立春と旧正月が重なった年は
朔旦立春(さくたんりっしゅん)といわれて
非常に縁起がよいとされたそうです。

『古今和歌集』の巻頭歌には
ふるとしに春たちける日よめる、

年のうちに 春は来にけり
一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ
今年(ことし)とやいはむ
在原元方

まだ年内であるのに、春が来てしまった。
この残りの日々を去年というべきか、それとも今年というべきだろうか。

という歌が詠まれています。

【告知

】[父は家元]
福岡上映決定!
場所 福岡中州大洋1
期間 2/8~21
(1)10:10~(2)12:30~(3)14:15~

映画 父は家元 公式ホームページ

 

こども塾

2014-2-1 UP

2月1日

ご機嫌よろしゅうございます。
本日は横浜ニューテアトルで映画上映スタートです。

映画の中で、長浜の中学生に茶道を指導される場面があります。

家元は出張で各地の支部の指導をしながら
その地域の子供達に「こども塾」を行い
茶道の指導をされています。

これまで
茶の湯を通じて
次世代を担う子供達に豊かな心と
日本の文化を伝えたいという想いから
全国各地でこの取り組みを行われてきました。

お茶をいただく際の挨拶は、
日常生活と同じ
「おさきに」
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
特別なことではなく相手を思う気持ちです。

最初は緊張でいっぱいだった子供達も
家元の説明を聞き、少しずつ茶道について
わかってくると少しはにかんだ笑顔で友達と挨拶をして、お茶をいただきます。

お家元が自ら子供達にご指導されているお姿を
みて、私たち門人も未来を託す子供達に
茶道を通じて日本の文化や礼儀を
伝えていかなければと強く思います。

神奈川にお住まいの方
横浜の劇場はJR関内駅のすぐ近く
伊勢佐木長通り(ゆずの路上ライブスタートの地)にございます。
是非お越しください。

【告知】
本日2月1日 舞台挨拶のお知らせ
(1)テアトル新宿 
9:45 上映終了後
御家元、すずきじゅんいちプロデューサー、高野監督
のトークショー

(2)横浜ニューテアトル
10:40 上映終了後
御家元の次女でありナレーションを務めた小堀優子さんが
舞台挨拶

映画 父は家元 公式ホームページ

遠州流茶道Facebookページ
http://www.facebook.com/enshuryu

旧正月

2014-1-31 UP

1月31日 旧正月

ご機嫌よろしゅうございます。

本日1月31日は旧暦の1月1日にあたります。

日本で旧暦のお正月をお祝いすることは
一部を除き、あまりみかけられません。

中国ではこの旧暦のお正月に盛大にお祝いをします。
横浜の中華街や神戸では
華やかなパレードなどがニュースで話題になりますね。

明治の初め、日本は西洋にならって、
太陽のめぐりを中心に作られた太陽暦を採用しました。
それまでの旧暦は
月のめぐりによって作られたものでした。

お正月を迎春や新春と表現しますが
これは旧暦のお正月が
立春の頃だったことに由来します。

また桃の節句といわれる3月3日の雛祭りには
まだ桃が咲いていません。
旧暦の3月は現在の4月頃だからです。

このように
年中行事や古く詠まれた和歌では
季節感が1ヶ月ずれてしまい
たまに混乱することもあります。

【告知】

2月1日 映画「父は家元」 トークショーのお知らせ

御家元、榊原るみさん、高野監督 すずきじゅんいちさんが
明日テアトル新宿にてトークショーを行います。
時間は9:45の上映後です。

是非お越しください。

映画 父は家元 公式ホームページ

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菱馬

2014-1-30 UP

1月30日 菱馬

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は干支にちなんだお道具
「菱馬(ひしうま)」をご紹介致します。

菱馬といって思い浮かぶのは
呉須(ごす)の水指です。
形物水指として非常に人気の高い水指です。

菱形の両辺の隅を落とした形をしており
正面には団扇形
この中に二匹の馬が描かれています。
背面にはやはり団扇に一匹の馬の絵。

蓋には山水文様、つまみは竹節の形をしています。
本来は共蓋(本体と同じ素材でできている)ですが
失われて現存しないものも多く、
その場合は真塗りなどで新たにあつらえて使用します。

呉須は明末清初の頃のもので、
民窯で焼かれた素朴さが茶入の好みにかない
盛んに注文されました。

本年点初め薄茶席でも同手の水指が使われました。

永青文庫、九州国立博物館をはじめ、
所蔵する博物館が比較的多くあります。

【告知】

【横浜ニューテアトル】2/1より上映開始!!
上映初日 2月1日は 御家元の次女であり、ナレーションを務めた
小堀優子さんが舞台挨拶を行います。

上映期間:平成26年2月1日(土)~14日(金)
上映時間:(1)10:40~(2)14:40
※2月8日以降の時間は未定
映画 父は家元 公式ホームページ

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初不動

2014-1-28 UP

1月28日 初不動

ご機嫌よろしゅうございます。

1月28日は初不動です。

観音様、お地蔵様と共に、「お不動さん」
として私たちに馴染みのあるのが
この不動明王です。

悪を取り除くため目を怒らせ
右手に宝剣、左手には縄をもち
恐ろしい姿をされています。

毎月28日が縁日で、その中でも初不動のこの日には
一年間の無病息災を願い、多くの露店と参詣者とで
賑わいます。

三井寺の黄不動は、円珍が修行中目の前に現れた
「金人」を描きとらせたもので
青蓮院の青不動、高野山の赤不動とともに
「日本三不動」 として知られています。

この三井寺は、正式には園城寺といい、
この寺の鐘にちなんで名付けられた
利休作の竹花入「園城寺」が有名です。
この話はまた日を改めて。

【告知】
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ

「父は家元」

2014-1-25 UP

1月25日  「父は家元」

ご機嫌よろしゅうございます。

いよいよ本日
「父は家元」が公開となりました。
茶道界では初となるドキュメンタリー映画です。

普段のありのままの姿を追い続け
ご家族にとっての父であり、
そして遠州流の家元である
宗実家元をうつしだしています。

それゆえ台詞や演技など一切ない
常に本番勝負の撮影の中

釜の煮える音
ゆっくりと、そして途切れなくそそがれるお湯の音、
畳をする音…

どれもが
茶の湯の中で味わう「音」のご馳走です。

その瞬間瞬間を逃さず収録しております。

劇場ではぜひこの音にも注目して
ご覧ください

【告知】

本日公開 遠州流ドキュメンタリー映画「父は家元」
テアトル新宿上映時間
★10:50~☆12:50~○19:00~

本日は★の上映後と☆の上映前にナレーションを務めた小堀優子さんと
高野監督が舞台挨拶

シネリーブル梅田
★10:00~○11:50~
明日 1月26日は★の上映終了後に小堀優子さんと高野監督が舞台挨拶