宿の梅

2017-2-20 UP

2月 20日(月)「宿の梅」

我が宿の梅の立ち枝や見えつらむ

思ひの他に君がきませる

ご機嫌よろしゅうございます。
今週の25日には御自影天神茶会が行われます。
菅原道真公といえば梅の花
太宰府に左遷となった道真
その道真を追いかけて梅の木が飛んで行ったという
「飛び梅伝説」。
この故事から、「道真」と「梅」という結びつきが
天神信仰の広まりと共に鎌倉中期以降に大衆に浸透します。
また「梅」は文様としても多く描かれていることは
先月にもご紹介しました。

さて、冒頭ご紹介しました梅の歌にちなんだ銘の茶入
「宿の梅」があります。
江戸時代初期、薩摩で焼かれたこの茶入は
白地の下地が褐色釉のところどころから見え隠れし
まるで梅のような景色を作っています。

後藤三左衛門所持から「後藤」ともよばれ、
遠州公が「拾遺集」の平兼盛の歌から命銘しました。

今日は何の日?

2014-12-25 UP

12月25日 今日は何の日?

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は12月25日。
イエスキリストの誕生を祝う降誕祭は、
もはやすっかり日本に根付いた
一大イベントになりました。

しかし今日はもう一つ、
「終い天神(しまいてんじん)」
という日でもあります。

学問の神様である菅原道真公は、
誕生が6月25日、逝去が2月25日で、
毎月25日はご縁日とされています。

京都の北野天満宮では、この今年最後の25日
終い天神が、一年を締めくくる恒例神事として
全国から参詣者が訪れます。

正月も近いこの日には荒巻鮭や注連(しめ)飾り
の露店も多く出て賑わうようです。