ハマナス

2014-6-26 UP

6月26日 ハマナス

ご機嫌よろしゅうございます。
今日はこの季節に咲く花「ハマナス」を
ご紹介します。

主に赤い花を咲かせる「ハマナス」は、
浜に生え、果実が梨に似た形をしていた
ことからハマナシ(浜梨)という名がつけられましたが
東北地方でハマナスとなまって、そのなまりのまま
ハマナス(浜茄子)と言われるようになった、
と言われる珍しい花です。

バラ科で棘があり、
茶花では棘のある花はあまり好まれませんが
このハマナスは例外として昔から用いられます。

花のあとにつく紅い実を食用とし
ローズヒップティーとなります。
北海道の道花としても親しまれています。

季節の茶花

2014-3-11 UP

3月11日  季節の茶花

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は茶花についてお話ししたいと思います。

十一月から四月までという長い期間
炉の季節の主役はやはり椿ですが
その椿に添える枝ものによって
季節感が現れます。

三月始めには西王母という桃の精の名前の椿を用いて
桃の節句の趣向とし
芽の膨らみかけた青柳や、菜の花をいれると
とても可愛らしい取り合わせとなります。

また三月中旬には、この頃咲き始める
木五倍子(きぶし)を添えたり

三月末には、やはりこの時期に多く咲き始める
八重咲きの椿に、辛夷(こぶし)などの花を添えます。

待ち焦がれた春の訪れを
茶花の調和によって表すことで
茶席も一層明るくなります。

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弥生

2014-3-1 UP

3月1日 「弥生」
ご機嫌よろしゅうございます。
今日から3月「弥生(やよい)」です。
「弥生」は「弥生(いやおい)」が変化したものとされ
「弥(いや)」はいよいよ 「生(おい)」は芽吹きの意味をもちます
。 草木がいよいよ芽吹く月ということから
「弥生」となったと言われています。
「荘子」にも 「春気発して百草生ず」
という言葉がありますが、三月を迎え、
野山や身近な花や樹々がにぎやかになってきます。

茶花も、椿に添える枝ものが 豊富になってきて

待ちわびた春の到来を様々な 種類の花で表現することができます。