2014-2-10 UP

2月10日  梅

ご機嫌よろしゅうございます。
今日はそろそろ見頃を迎える
「梅」についてお話をしたいと思います。

今日私達が花見といって思い浮かぶのは
桜かと思いますが、
奈良時代には花といえば
梅を指すことの方が主でした。

お雛飾りにも添えられる
「左近の桜 右近の橘」は
平安京の紫宸殿(ししんでん)
に植えられていたものですが
これも創建当初は桜ではなく
梅が植えられていました。

桜が広く好まれるようになるのは
万葉の奈良から世代も移り変わった
平安時代もなかばからのことです。

【告知】
福岡中洲大洋にて「父は家元」
上映開始。
(1)10:10(2)12:05(3)14:00
15日以降は未定

映画 父は家元 公式ホームページ

官兵衛

2014-2-9 UP

2月 9日   官兵衛  松永久秀(まつながひさひで)

ご機嫌よろしゅうございます。
大河ドラマ「軍師官兵衛」では
織田信長が足利義昭を掲げ上洛しました。

この頃に活躍した武将に「松永久秀」がいます。
今日は茶道具にまつわる久秀のエピソードをご紹介します。

松永久秀は
三好長慶の家臣として頭角を現し、
長慶死後は主家をも圧倒する権勢を手にします。
そして十三代将軍・足利義輝を殺害。
その後三好家(三好三人衆)と対立して
東大寺大仏殿を焼き払います。

久秀は武野紹鴎に師事していて茶道の造詣が深かった
人物で、名物の道具も多く所有していました。

織田信長が上洛するといち早く降伏し
茶入「九十九髪茄子」(つくもなす)を献上して領国を安堵されます。
以後は織田家の一武将として畿内を中心に戦いますが
二度ほど信長を裏切り敵に回ります。

久秀は1577年、信長に信貴山城を攻められ、
信長からは「平蜘蛛の茶釜を差し出せば赦す」
という条件を出されたようですが
これを断り、釜ごと爆破して果てたといわれています。

【告知】
本日2月9日
福岡中州大洋にて「父は家元」上映後御家元の舞台挨拶がございます。
(1)10:10 上映後
(2)12:30 上映前(12:20~)

映画 父は家元 公式ホームページ

和歌を愛でる展

2014-2-8 UP

めでる

2月 7日  「和歌を愛でる」展

ご機嫌よろしゅうございます。  現在青山の根津美術館において

企画展「和歌を詠む」が開催されています。

ここにその一文をご紹介します。

季節の移ろいや心の微妙なありようを、

31文字に託して詠んだ和歌は、日本美術と密接な関わりをもち、

さまざまなジャンルで造形化されてきました。

人々は和歌を詠み、流麗な手跡で文字に表し、

また、絵画や工芸に表現された意匠から和歌を読み解き、

茶道具には歌銘を付して新たな価値を見出してきたのです…。

遠州公はまさしくこの「歌銘」を  多くの茶道具に付した方で、

展覧会でも遠州公所縁の丸壷茶入「相坂」が展示されています。

茶入に添えられた江月宗玩筆の「相坂之記」に、

遠州公が『古今和歌集』雑下 読みひとしらずの歌

相坂のあらしの風はさむけれど 行ゑしらねはわひつつそぬる

によって命銘したと記されています。

唐物(からもの)の丸壺茶入を写したもので、

遠州公が最後まで手元に置いていた 愛蔵の品といわれています。

その他、茶道具では 鼠志野茶碗

「山の端」  薩摩文琳「亀尾」 が展示されています。

【告知】

本日より福岡中州大洋にて「父は家元」 上映開始。

(1)10:10(2)12:05(3)14:00

15日以降は未定

9日は(1)の後(2)の前には御家元舞台挨拶を予定しております。

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