12月 16日(水)遠州流茶道の点法

2015-12-16 UP

12月 16日(水)遠州流茶道の点法
「中立・濃茶」

ご機嫌よろしゅうございます。

炭点法・会席が終わると一度席を改める
中立ちです。
この間に辺りが暗くなっていれば石灯籠に
灯りが燈ります。裏方はこの石灯籠の中に
火をいれ、障子紙を水貼りします。

白い紙の奥にうつる柔らかい光は、暗がりの
露地の景色をより一層美しく引き立ててくれます。

銅鑼の音が聞こえたらいよいよ席入りです。
濃茶では、客は静かにお茶が点つのを待ちます。
通常の稽古ではお菓子をいただいてお茶を飲みますが、
本来は会席の最後にお菓子をいただき、
中立ちで口も清めるので、濃茶の席では
お茶本来の甘み・苦味をじっくり味わいます。

5月 20日(水)遠州流茶道の点法

2015-5-20 UP

5月  20日(水)遠州流茶道の点法
両名物(りょうめいぶつ)

ご機嫌よろしゅうございます。

濃茶で使用する茶入には名物とよばれる
ものがあります。
丸壺や茄子、文琳等の 名物茶入は盆にのせて飾り
お点法でも盆にのせて使用しますが、
肩衝など背丈のあるものや、大振りのものは
点法の時は盆にのせたままでは不安定なため、
盆にのせずに扱います。

その際は初入りでは、盆にのせた状態で飾っておき、
後入りで濃茶の点法の際に盆から外し点法します。

そして茶碗も名物並の道具を使う場合
行われるのが、この両名物という点法です。

茶碗に使い袱紗を折って入れ、「へだて」とします。
その上に茶入をのせて、この状態で
棚の上に飾り付けお点法を始めます。

この点法は棚に茶碗と茶入を飾りつけるため
小間では台目、広間では棚を使用します。