2014-7-23 UP

7月 23日 大暑

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は二十四節気の大暑にあたります。

快晴が続き、気温が上がり続けるころ。
一年で最も暑い時期とされ、
大寒のちょうど半年後にあたります。

『暦便覧』には
「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」
と記されています。

近年では温暖化などの環境問題を考える取り組みとして
この大暑の日に、全国で打ち水をするというイベントも行われています。

同日同時刻に、全国の参加者が一斉に打ち水をすることで、
気温を2度さげようというものだそうです。

打ち水

2014-7-17 UP

7月 17日 打ち水

ご機嫌よろしゅうございます。

今日は打ち水のお話を。

温暖化が危惧される現代、打ち水で気温を下げようと
いうイベントが行われているのを時折
ニュースで目にします。

水が蒸発する際、周囲から気化熱を奪い
気温を下げる効果があります。
日本人は古くからこの打ち水で
暑い夏の日に涼を得てきました。
しかし、打ち水は夏の暑い日ばかりに行う
ものではありません。

お茶事では、お客様をお迎えする準備が整った際
門前に打ち水をし、支度の整ったことを知らせます。

日常でも自宅の玄関先にやはり水を打ち、土埃を静め、
清々しさでお客様をお迎えします。

葉から零れる雫や、しっとりと濡らした
地面のみずみずしさ、そこからほのかに漂う清々しい匂い
迎えられる側も玄関先からその心遣いに触れる一瞬です。

撒きムラや、一方向から水を打っていると、
裏にうち残しができてしまい、お客様に見えると
格好悪いものです。
撒きムラや打ち残しのないよう、綺麗に打てると
迎えていただいた方も、道中の暑さをしばし忘れられる
ことでしょう。