瓢箪(ひょうたん)

2014-7-9 UP

7月 9日 瓢箪(ひょうたん)

ご機嫌よろしゅうございます。

夏になると瓢箪がその実をつけ、愛嬌ある姿を見せてくれます。

瓢箪はユウガオの変種とされ
「ひさご」とも「ふくべ」とも呼ばれ、
初夏に白い花を咲かせ、実は昔から器などにして親しまれてきました。
縦に割り、水をすくったりもされたことから
柄杓も「ひさぐ」→「ひしゃく」となり
「ひさご」から由来する言葉ともいわれています。

4月 18日にご紹介しました、遠州公の好む形としても
代表的なもので、禅の教えに通づるものがあります。

小堀家歴代の印にも瓢箪の形が用いられているのも
この教えに由来するものと考えられます。

この瓢箪という字、実は「瓢」と「箪」別々のものであることを
ご存知でしょうか?

「箪」は竹で編んだ入れ物で、これにご飯を入れ器として使う
ものでした。
「瓢」には飲み物を。これがいつしか一つになり、
瓢箪という名称になったと考えられます。
「一瓢の飲 一箪の食」という言葉もあります。