7月 18日(月)遠州公の茶の湯

2016-7-18 UP

7月 18日(月)遠州公の茶の湯 ご機嫌よろしゅうございます。 先週金曜日は「関寺小町」のご紹介をしました。 この謡の中で小町は、詠歌は風雅の心である と語り、 わびぬれば身を浮き草の根を絶えて 誘う人あらばいなんとぞ思う この歌は自分の歌であると話します。 これは文屋康秀が三河(愛知県)の国司の役人になっ たので、今度私の任国を視察においでになりませんか と誘われた際、小町が送った返事の歌です。 遠州公はこの歌を本歌取りして、 佗びすきは身を浮き草の根を絶えて さそふ人あらば いはんとぞ思う と、歌ったように、これまで閉鎖的だった 茶の湯の一面を開放的な世界へと導き、 茶の湯を広く人々に伝えようとしました。 さて、今週の21日から24日にかけて、 今年も「教授者育成のための特別講習会」が 開かれます。多くの方に遠州流茶道を伝える 橋渡しとなるべく全国から教授者が集まり、 研鑽を積みます。