5月 13日 (水)遠州流茶道の点法

2015-5-13 UP

5月 13日 (水)遠州流茶道の点法
炭点法の道具

ご機嫌よろしゅうございます。

風炉の設えになり、炭点法に使用する
火箸・灰匙を桑柄からかねの平打ちへ
香合も焼き物から塗物へ
他の道具も小ぶりなものにかえ、使用します。

その中で遠州流茶道で特徴的な
小羽と枝炭についてご紹介します。

小羽は一つ羽ともいい、灰器に乗せて持ち出す
小さい羽の箒で、
風炉に灰を蒔いた際、尉(じょう)とよばれる
白い灰が飛ぶので、五徳の爪と前瓦を
清めるために考案されたものです。
白鳥の羽を青と黄に染めたものもあり、
青を夏、黄色を秋に用いたりします。

また、火移りを良くし、装飾的な役割も
果たす枝炭は、他流では白く塗ったものを
使用しますが、遠州流茶道ではそれは用いません。

この白く塗った枝炭は古田織部が考案した
と言われていますが、遠州公は作為的に
色を塗ることを好まず、自然に白っぽく
焼けた炭を枝炭に用いたと言われています。