遠州流の茶筅

2014-11-28 UP

11月 28日 遠州流の茶筅

ご機嫌よろしゅうございます。

一昨日遠州流の柄杓のお話しを致しました。
今日は茶筅のお話しを。

ほとんどのお道具は、季節が変わると、
それに合わせて大振りのもの小ぶりのものに
改めますが、茶筅は大きさを変える必要なく
通年使える茶道具です。

そして他の道具のような華やかさはありませんが
代用のきかない、重要な茶道具です。
煤竹・白竹など茶人や流儀の好みによって、様々な
色合いや穂先の形の茶筅があります。

遠州流の茶筅は白竹を使い、穂先の根元をかがる黒い糸の
結び目を見ると穂の内側で結ばれているのがわかります。
これは大変難しい技術ですが大きな特徴となっています。
ほとんどのお流儀ではこの結び目が表にでているので
遠州流の茶筅との見分け方はここをみれば
すぐわかります。

遠州公を流祖とする大名茶ならではの
手がこんだ茶筅です。