遠州公の愛した茶入「勢至」

2014-7-19 UP

7月19日 遠州公の愛した茶入「勢至」

ご機嫌よろしゅうございます。

本日は遠州蔵帳所載の茶入「勢至」をご紹介します。

この茶入の胴の部分の景色を勢至菩薩の姿に似ている
ことから命銘したと思われます。

勢至菩薩は、観音菩薩とともに、阿弥陀如来の脇侍として知られており
知恵の水が入っている水瓶を持っています。

遠州公の茶会記には特に記載はありませんが、
遠州公が8月22日付で書いた書状が掛物として添っています。

また小堀家七代宗友政方(まさみち)が
安永八年(1779)9月18日、11月4日に使用したことが
記録されています。

小堀家歴代に伝わった後、
森川五郎右衛門の所持となり
江戸鹿児島清兵衛の手に渡った後
東京馬越恭平、その後恭一へ伝わりました。

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