11月1日 霜月(しもつき)

2014-11-1 UP

11月1日 霜月(しもつき)

ご機嫌よろしゅうございます。
今日から十一月。
十一月の異名を「霜月」と呼び
「霜降り月」の略された形であるなど
諸説あります。

茶の湯ではこの霜月が、お正月に並び
大変めでたい月とされています。

一つには、風炉の時期閉じていた炉を開く
「炉開き」があること。
またもう一つ、八十八夜に摘まれ茶壺に
納められていた茶葉を初めて使う
「口切」を行うことにあります。
この二つについては、後日触れたいと思います。

またあまり知られていませんが、
毎年11月1日は「紅茶の日」でもあります。
1791年(寛政3年)の11月1日に、
伊勢の国(現・三重県)出身の船頭・大黒屋光太夫が、
ロシアの女帝・エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、
日本人として初めて本格的な紅茶を飲んだ
ことに由来するそうです。

紅茶も緑茶も、製造過程が異なるだけで
本来同じお茶の木からできています。
日本人が紅茶という新しいお茶の形に出会った
日でもあるのですね。