9月26日 訳

2019-12-15 UP

鞠子を通りすぎ、宇津の山に到着。
この里で出された霰のような白い餅を器に入れてお召しくださいと言う。
尋ねると「とうだんご」という里の名物なのだとか。
さては中国(唐)から渡ってきた餅であろうと、どうやら違うらしい。
十づつ杓子ですくうので「十団子」というのだと言う。
ならば実際にすくってみなさいと言うと、主の女房が自ら釈子を手に取り、自在にぴたりと十ずつすくっていく。
この様子をみて時の移るのも忘れ、楽しんだ。