引千切(ひきちぎり)

2014-3-4 UP

3月4日  「引千切(ひちぎり)」

ご機嫌よろしゅうございます。
今日はお雛様にちなんだお菓子の話を。

雛祭りのお菓子と言って思い浮かぶのは
菱餅などがが一般的ですが
京都ではこの雛祭りの季節に必ず店先に並ぶ
「引千切(ひちぎり)」というおかしがあります。

餡に小麦粉や米粉を加えて蒸した
「こなし」や蓬(ヨモギ)の入った「草餅」などを
杓子のような形にして中央にくぼみを作り、
端は引き千切った形にします。

元々宮中行事で子供の幸せを祈願する儀式で用いられた
「戴餅(いただきもち)」が由来とされ
猫の手を借りたいような時に餅を丸める手間を惜しみ
引き千切ったことにちなんでいるといわれています。

これが長い年月を経て和菓子職人の手によって磨き上げられ
現在の形となりました。

ちょっとユニークな形をしていて
東京でもそのお菓子を目にする機会が増えました。
ご興味ありましたら、お近くのお菓子屋さん
を覗いて見てください.

【告知】2014年2月9日(日)、福岡中洲大洋にて実施されました、
ドキュメンタリー映画「父は家元」の御家元の舞台挨拶の模様です。

http://www.youtube.com/watch?v=3hj7R7Q326w&feature=youtu.be
映画 父は家元 公式ホームページ