重陽の節句

2013-10-13 UP

皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

本日は旧暦で9月9日、『重陽の節句』です。

なので本日は菊についてお話いたします。

 

≪花:菊≫

重陽の節句で見られる着せ綿。

菊の花に染料で染めた真綿を着せたものであり、宗家道場でも先月生けられていた。

平安時代の貴族より習慣があり、菊の露が染み込んだ真綿で体を拭うと、無病長寿となるとされていた。

菊は古くから日本人の習慣や、景色の中に深く溶け込み、江戸時代になるとさらに多くの品種が改良され、品評会なども多く行われた。

ちなみに世界には2万種ほどの菊があり、その点を見ても、いかに人間が菊を好んでいるかがわかる。

また食べ物としても知られ、和え物や天ぷら、団子など様々な調理方法がある。

現在でも国会議員の議員記章や、パスポートなどに菊が用いられ、最も身近なところでいえば50円玉であろう。

本日は菊の節句、重陽。

ふと気づくと、道端に野菊が意外と咲いている。